キャビンアテンダントになる魅力、というとどんなことを想像しますか?
仕事とはいえ頻繁に海外に行ける、お休みが多い、合コンに行ったらモテそう!なんてことを他業界の友人にはよく言われました。
さて、それは本当でしょうか?
日系航空会社で国内線・国際線のキャビンアテンダントとして7年半乗務をした経験から私が感じたキャビンアテンダントの魅力・特典をご紹介します。
キャビンアテンダントの魅力
キャビンアテンダントは国内・世界を飛び回り、日常的に旅行気分が味わえます。
また会社によっては「社員割引」で航空券が買えるので、プライベートでもお得に旅ができ、旅行好きの人には魅力的な仕事です。
私も同期と「ちょっと今からうどんを食べに香川に行く?」とか「出雲大社に縁結びのお参りに行こう!」と気軽に日帰り国内旅行を楽しんでいました。
キャビンアテンダントの仕事における魅力
仕事のやりがい
キャビンアテンダントの役割は大きく分けると「サービス要員」と「保安要員」です。お客さまのためとはいえ、決して忘れてはいけないのが「保安要員」の視点です。
例えば、収納すべきお手荷物を収納していただけない時にお客さまの要望に沿って収納しないことを選んでしまうとどうなるでしょうか。大きな揺れでそのお手荷物でお客さまが怪我をしたり、緊急時の脱出の妨げになってしまうことも考えられます。
決められた保安に関するマニュアルの中で、お客さまに対応しなければならないのが、レストラン等の接客とは大きく違うところです。難しさもありますが、限られた空間、時間の中でお客さまの要望に応え、喜んでいただけたときにやりがいを感じます。
また、私が働いていた会社では、通称「ご褒美フライト」というものがありました。
日頃の働きぶりを見て、上司がチャーターフライトのメンバーに推薦してくれるのです。チャーターフライトは定期便がない都市へのフライトという場合もあり、キャビンアテンダントにとってはまさにご褒美なのです。
またチャーターフライトは往復同じキャビンアテンダントで運航することが多く、通常より宿泊日数が多い場合はゆっくり観光することもできます。
この「ご褒美フライト」がスケジュールに入っていると、上司に認めてもらっているという証明でもあり、仕事のモチベーションに繋がりました。
※こちらも参考にご覧ください 客室乗務員としての仕事のやりがい・魅力はどんなところ?
接客・おもてなし
フライト中はお客さま一人一人のご様子をよく見て、困っていらっしゃる方がいないか、言葉にできない要望があるのではないか、アンテナを高く保ちながら仕事をしていました。
そうすることでプライベートでも気遣いができる、と褒められることがよくありました。キャビンアテンダントを経験した女性は本当に気配り上手です。
色々なお客様と出会える
有名企業の社長、政治家、芸能人などなど、日常ではお会いできないような方々にサービスする機会がありました。
自分の担当エリアに人気アイドルグループのメンバー全員がご搭乗されたり、思わずワクワクするようなことがあるミーハーな私にとっては楽しい職場でした。
給料・待遇
20代後半で年収450万円ほどでした。ただ訓練中は手取りで20万円を切っていたので、入社後すぐはカツカツの生活だったのを覚えています(笑)
フライトをしだすと、各種手当、ボーナスがあり、他業界と比べても平均的な年収です。
ありがたい待遇は何といっても「社員割引」で航空券が買えること。枚数に限りはありますが、全額無料、9割引き、5割引きなどで購入できました。ちなみに一等親の家族まで使用可能です。
また、フライト中の食事は、国内線であればお弁当、国際線は機内食を食べることができるので食費はあまりかかりませんでした。
※こちらも参考にどうぞ 気になるキャビンアテンダントの給料・待遇は?
魅力的な先輩や同僚
とにかく華やかな先輩や同僚が多かったです。
フライト前後に身だしなみチェックがあり、制服の着こなしはもちろん、髪型は櫛目の通った清潔感のあるスタイルか、口紅は赤いか、チークは健康的に見えるか等がポイントでした。フライト後は出発の時と同じように綺麗なままかがポイントです。
毎フライトこんなに厳しくチェックされますし、制服のサイズも入社した時に採寸したものから変更できないのでスタイル維持は絶対ですし、自然と美意識が高くなります(ちなみに制服のデザイン変更があれば、そのタイミングで採寸します。次にデザイン変更があるまではサイズは変えられません)。
また向上心が高い人が多く、プライベートでワインスクールに通いソムリエ資格を取得するなど自分磨きに余念のない人が多いので、良い刺激を得られる環境でした。
成長できる
キャビンアテンダントを経験すると、どこに出ても恥ずかしくない言葉遣い、立ち振る舞い、身だしなみを身に付けることができます。訓練、フライトを通して徹底的に教え込まれます。
また、国際線であれば外国籍のキャビンアテンダントと仕事をすることになるので、語学力が求められます。最近は会社に毎年TOEICの点数を提出しなければいけないので、現役の同期は必死で勉強しているそうです。
社会人として、女性として成長できる環境があります。
キャビンアテンダントの仕事以外での魅力
ここまでキャビンアテンダントの仕事の魅力などをご紹介しましたが、続いては仕事以外の魅力をご紹介します。
海外へ行ける
月に4か国ほどフライトをしていました。基本的にヨーロッパ、アメリカは2泊(深夜発便などは1泊になることもあります)、アジア、オセアニアは1泊でした。
現地に到着すると、帰りの便までは自由時間です。パイロットも含めたフライトのメンバーと食事をすることもあれば、観光したり、ホテルでゆっくり過ごしたり、みんなそれぞれ好きな過ごし方をしていました。
私は一通り観光した後は、ホテルで過ごすことが好きでした。ホテルで朝食を食べて、ジムやマッサージに行ったり、部屋で読書をしたり、仕事で海外に来たとはいえステイ中は日本にいるより優雅な時間を過ごしていました。
国内の色々なところへ行ける
北海道のお寿司、大分の鴨鍋、熊本の馬刺し等々、国内のフライトでの楽しみは各地の郷土料理を食べたり、お土産にご当地スイーツを買って帰ることでした。
美意識が高まる・女性としての魅力が高まる
キャビンアテンダントは女子力の高い人が多いので自然と美意識も高くなりました。海外の●●が良いらしい、可愛い、日本でももうすぐはやりそう、のように化粧品、グルメ、ファッションアイテムなどの情報共有を良くしていました。
ホノルルではまつ毛美容液、ヨーロッパではモンクレールのダウン、アレクサンドルドゥパリの髪留め、マリアージュフレールの紅茶、アメリカではトリーバーチのシューズ、、、などここに行ったらこれを買うべし!のようなアイテムがあり、キャビンアテンダントの所持率はかなり高かったです。
以前ニューヨークフライトの際、結婚式を控えた先輩の「今回はニューヨーク本店のVera Wangでウェディングドレスのフィッティングをするの」という言葉を聞いたとき、まさに大人気テレビドラマ「やまとなでしこ」(松嶋菜々子さん演じるキャビンアテンダントが主人公のドラマ)の桜子さんみたい!と憧れました。
キャビンアテンダントならではの特典
キャビンアテンダントだからこそのプライベートで得られる特典をご紹介します。
土日の混雑を避けられる
キャビンアテンダントの仕事はシフト制で、毎月中旬過ぎに翌月のスケジュールが出ます。平日がお休みのことも多く、美容室、ネイルサロンの予約も取りやすく、お買い物も混雑を避けられます。
土日は大人気で予約が取りづらいホテルのアフタヌーンティーもスムーズに予約ができたり、平日ランチができるので、お得に楽しんでいました。
食材の旬が分かるようになり、盛り付けのセンスが磨かれる
ビジネスクラスやファーストクラスの食事は季節感を大切にしていて、2~3か月毎にメニューが変わります。お客さまにサービスするために食材の詳細まで理解する必要があります。そうする中で食材の「走り・旬・名残」を自然と覚えることができました。
またファーストクラス・ビジネスクラスは盛り付けをキャビンアテンダントが行います。そのため、普段からレストランに行ったときには盛り付けに注目するようになり、センスが磨かれていきました。
機内食の準備で一番難しいのはお肉の焼き方です。機内でも焼き方の希望を伺うので、対応できなくてはいけません。ステーキ用のお肉を買って、自宅で焼く練習をしたことを思い出します。
合コンで注目される
私の経験上ですが、キャビンアテンダントは女性としての魅力を2倍増しくらいにしてくれる効果があるように感じます。
合コンで、職業を言っただけで会話の中心になり、周りが惹きつけられるのを感じることが多かったからです。
セレブ婚の確率が高い?!
キャビンアテンダントは合コンのお誘いも多く、しかも相手はステータスの高い男性が多かったという印象があります。外資系金融マン、弁護士、医者、経営者、、、など。同期や先輩もいわゆるセレブ婚をした方がいました。
自分が望めば、セレブな方との出会いの確率が高い仕事だと思います。
※こちらも参考にどうぞ キャビンアテンダントならではの9つのメリットと特典
キャビンアテンダント時代の裏話
国際線のフライト中、キャビンアテンダントはお客さまと同じもの、原則、担当したクラスの機内食を食べます。ファーストクラス担当であれば、ファーストクラスの機内食が食べられるのです。
サービス後に余ったものを食べられるので、私は特製サラダを作っていました。野菜にチーズとドライフルーツをたっぷり、そして前菜のパテなども盛り付けてかなり豪華なサラダです。
ただ、お酒はもちろん飲むことができません。しかし高級なシャンパーニュが余ってしまうことが多々ありました。
ただ捨てるなんて本当にもったいない、せめて手を洗いながら捨てようということで着陸前に高級シャンパーニュで手を洗うことも、、、
キャビンアテンダントなら一度は経験があるかもしれません。
キャビンアテンダントは魅力的な職業!
体力勝負で不規則な仕事と言われることも多いキャビンアテンダントの仕事ですが、その何倍も楽しく、やりがいもあり、プライベートも充実させることができる魅力的な仕事です。
仕事のやりがい以外にもさまざまな特典?!や魅力があり、女性としてステップアップできるのでこの仕事を通して経験したことは一生の財産になります。
今はキャビンアテンダントの新卒・中途採用も増えています。一度なりたいと思ったのなら、ぜひ挑戦してください。
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この記事を書いたCA(客室乗務員)は・・・
彩夏さん
大学を卒業後、国内大手ホテルにて三年間勤務。その後、外資系の航空会社の客室乗務員を二社経験。機内での日英通訳として勤務した経験も持つ。