空港で預けた手荷物を到着地で早く受け取る裏技を元CAがこっそり伝授!

旅行や出張で飛行機を利用する際、大きな手荷物を預けた経験はお持ちだと思います。機内で荷物を置く場所に困ることがなく、チェックインさえしてしまえば空港内を持ち歩く必要がないので便利なのですが・・・到着後、預けた荷物を受け取るのに時間がかかる!いつ出てくるか時間も読めず、グループでチェックインしていても出てくる順番はまちまち。ただひたすらに流れるバッグを待つのは、とても退屈なものです。そんなご経験はないでしょうか?

乗り継ぎでバスや電車の時間があるなど、次の予定が決まっている場合はなおのことですよね。それであればそもそも預けなければいいのですが、機内の物入れの状況で、満席の場合や海外の国内線では小さなバッグ以外はお土産の袋さえも預けるよう依頼されることもあります。

空港で預けた手荷物を一刻も早く受け取りたい!

そんな手荷物を受け取るまでの時間、少しでも短くしたいですよね。インターネットで検索するだけでも早く受け取る裏ワザがたくさん出てきますが、それって本当なのでしょうか?裏ワザの真相を検証してみました。

裏ワザその1 遅めにチェックインする

まず検証する裏ワザは、チェックイン時間を遅くするというもの。いくつかのサイトで記載があり、1番ポピュラーな裏ワザですね。その理由は、チェックインの順番で荷物の積み込みをしているため、最後の方に入れられた荷物は最初に出てくるはずだから。これは一見理に適っていそうですが、どうなのでしょうか?

実は最後に入った荷物が最初に出てくるということは合っています。預けられた荷物は、小さなコンテナーに入れられ、飛行機のカーゴに積み込まれます。早く入ってしまえば出すのは遅くなりますし、最後のコンテナーに自分の荷物があれば、到着後すぐに出されます。

しかし、どのコンテナーに自分の荷物が入るかは運次第。グループでチェックインしても、同じタイミングで出てこないことからも、チェックインの順番が積み込みの順番ではないことが分かるはずです。遅めにチェックインしたからと言って早く出てくるわけではないんですね。

コンテナーへ入れる順番は?

チェックイン順でないのであれば、コンテナーへの入れ方はどうやって決まっているのでしょうか?

飛行機に搭載できるコンテナーの数は決まっています。より多くの荷物を入れるには、コンテナー内の荷物はすきまなく入れていくことが必須。ゲームのテトリスを3次元にしたような感じですね。上に積み上げても崩れないよう、土台となる下部には重くて頑丈な造りで、すきまのできにくい四角形の荷物が入れられることが多いです。この土台に自分の荷物が選ばれてしまうと、必然的に出てくるのは遅くなってしまいます。

あくまでも可能性ですが、土台にならない変わった形や柔らかい素材のバッグは、コンテナーの一番上に入れることが多いため、比較的早く出てくることがあります。残念ながらコンテナーは1つではないため、奥のコンテナーに入ってしまえばその限りではありません。

裏ワザその2 カウンターでお願いする

続いては、チェックインのときにカウンターで「ドアサイド」を依頼する方法です。裏ワザその1が航空会社のシステムを利用したものとすれば、その2は人情に訴える作戦ですね。

この「ドアサイド」というのは、カーゴのドアサイドのことで最後に積み込んでくださいという意味です。その1で説明しましたが、最後に積み込んでもらい最初に出してもらえます。通常ドアサイドの荷物は、車いすやベビーカーなど到着後にすぐに必要となるものに限られます。早く出たいからという理由だけでドアサイドを依頼することはできません。

基本的に正当な理由なく許可されることはありませんが、もしもカウンターで配慮してもらった場合は、あくまでもスタッフの善意であることをご理解ください。無理な依頼は運航の妨げとなりますので絶対にやめてください。

確実な方法はあるの?

その1、その2と裏ワザの検証をしましたが、どちらも運次第となり絶対に早く受け取れる方法ではありませんでした。

受託手荷物の受け取りに、確実な方法はあるのでしょうか。それは、ファーストクラスやビジネスクラスなどアッパークラスを利用すること、もしくは各航空会社の上級会員になることです。

それって裏ワザじゃないよ!と思うかもしれませんが、航空会社が優先的に手荷物を出しますよと約束している場合以外は、出てくる順番は誰にも分からないのです。

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この記事を書いたCA(客室乗務員)は・・・

ユカさんユカさん

大学卒業後、客室乗務員として国内大手航空会社へ就職。人材サービス会社の事務職を経て、現在はフリーランスのライターとして活躍中。

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