乗務中は立ちっぱなしということも多いキャビンアテンダント。
「どこのパンプスを履いていますか?」
「機内でパンプスは履き替えますか?」
という質問を受けることもよくあります。
キャビンアテンダントが乗務中に履いているパンプスは、多くが会社から支給されているもの。日系航空会社では黒や紺のプレーンなパンプスが基本ですが、外資系航空会社では制服に合わせたカラフルなパンプスを履いているのを見かけたことがある人も多いと思います。
近年では乗務用のパンプスを自分で買い揃える場合も増えていますが、色や形、ヒールの高さなどの規程が設けられています。
長時間のフライトで立ちっぱなしでも、機内を忙しく歩き回っても足への負担を軽減してくれるパンプスは、キャビンアテンダントにとってマストアイテム。
そこで今回は、キャビンアテンダントのパンプス事情と履き心地がよく足をきれいに見せてくれるおすすめのパンプスをご紹介します。
キャビンアテンダントが履いているパンプスって?
色
キャビンアテンダントが乗務中に履いているパンプスは、制服の色に合わせて黒や紺のようなベーシックカラーから赤や緑などインパクトの強いカラーまで航空会社によって異なります。
カラフルな制服を着用していても黒や紺のベーシックカラーのパンプスが基本となっている航空会社が多い中、オーストリア航空の真紅のパンプス、国旗のカラーを使ったアリタリア航空の赤と緑のパンプス、エミレーツ航空の臙脂のパンプスなどはとても印象的です。
形
キャビンアテンダントが乗務中に履くパンプスは、丸みを帯びた上品なラウンドトゥまたはスクエアトゥのパンプスが基本です。流行に左右されず普遍的なフォルムで様々なシーンに対応できるプレーンな形が選ばれています。
ヒールの高さ
キャビンアテンダントが航空会社から支給されているパンプスのヒールの高さは、7cm・5cm・3cmがあります。自分で買い揃える場合もヒールの高さは7cm以内または5cm以内などと決まっている場合がほとんどです。
キャビンアテンダントは、空港内を移動する際や機内でお客様をお迎えする際などは、足が1番美しく見えると言われている7cmヒールのパンプスを履き、機内サービスを行う際には歩きやすく動きやすい5cmまたは3cmヒールのパンプスに履き替えることが多いです。
機内で低いヒールのパンプスに履き替えるのは、高いヒールを履いていると長時間の立ち仕事で疲れやすくむくみやすいからと思われがちですが、機内サービス中の急な揺れでもしっかりとバランスを保てることや緊急時に走ったり脱出用スライドを滑ったりするのにも対応できるからという安全上の理由があります。
履きやすいパンプスの特徴
形
素敵なデザインだからという理由で足先の形に合っていないフォルムのパンプスを選んでしまうと、歩きにくかったり靴擦れをおこしたりとつらい思いをすることになります。
履きやすいパンプスを知るためには、まず自分の足先の形を知りましょう。
足先の形は主に「親指が1番長いエジプト型」「第二趾が1番長いギリシャ型」「足指の長さが並んでいるスクエア型」の3種類に分けられると言われています。
日本人にもっとも多いと言われているエジプト型の足に合うのはラウンドトゥ、欧米人に多いと言われているギリシャ型やスクエア型にはアーモンドトゥやスクエアトゥのパンプスがおすすめです。
足の形にあったフォルムのパンプスを履くことで、長時間履いていても足への負担を軽減することができます。
足囲と足長
履きやすいパンプスを選ぶコツは、足囲と足長にあります。
足囲とは、親指と小指の付け根を基準に足を1周して測る長さのことです。足長とは、かかとから1番長い指までの長さのことです。パンプスを選ぶときには、この2つ長さを基準にしてパンプスのサイズを決めましょう。
足囲と足長がきちんとフィットしていれば、パンプスの中で足が泳いだり反対にきつすぎたりということがなくなり、履き心地の良さにもつながります。
ヒールの高さ
足が1番美しく見えると言われているヒールの高さは7cmです。
大切なイベントやスタイルアップして見せたいときには7cmヒールのパンプスを選び、たくさん歩くときや立ちっぱなしの時間が長いときには安定感があり疲れにくく女性らしさを兼ね備えた5cmヒールや3cmヒールのパンプスがおすすめです。
キャビンアテンダント御用達のパンプス
ワコール サクセスウォーク
歩きやすさと安定感を兼ね備えたプレーンパンプスです。
3種類の足囲が用意されていて自分の足にあったサイズを探すことがでるほか、仕事や冠婚葬祭など様々なシーンに対応できる上品なフォルムで流行に左右されず長く使用することができます。
長時間履いても疲れにくく歩きやすいとキャビンアテンダントにも人気です。
卑弥呼 ウォーターマッサージ3.5cmヒールブラックパンプス
JALのキャビンアテンダントが商品企画に参加したというプレーンパンプスです。
履いた瞬間から足に馴染む柔らかい羊革を使用した履き心地の良さが人気です。
長時間履くほど効果を発揮するという液状タイプのブレードを使用し、まるでマッサージをしているように足のむくみや疲れを軽減するため、キャビンアテンダントの機内履きとしても活躍してくれます。
銀座かねまつ ブラックプレーンパンプス(LS-BO1610BS)
ベーシックなスクエアトゥのプレーンパンプス。
華奢な5cmヒールが美脚に見せてくれる上、雨の日も履けるという機能面でも優れた一足。
キメの細かなキップ(牛革)で足になじみやすく、キャビンアテンダント受験や訓練期間中など様々なシーンで活用できる人気のパンプスです。
ダイアナ プレーンパンプス(TS16403)
キャビンアテンダントにも愛用者が多いダイアナのプレーンパンプス。
足入れの良いスクエアトゥにすっきりとしたラインの6cmヒールで歩きやすさも抜群です。
スカートにもパンツにも合うヒールの高さと、滑りにくい加工が施された靴裏、クッション性の良い中敷きと高機能で、シーンを問わず履けるおすすめの一足です。
パンプスのお手入れ
ヨーロッパでは、「いい靴は素敵な場所へ連れて行ってくれる」という言い伝えがあるほど靴は大切にされています。メイクや髪型がしっかり整っていても、パンプスが汚れていたりすり減っていたりするととても残念な印象を受けてしまいますよね。
キャビンアテンダントは乗務中にも、カートのペダル操作でパンプスのつま先に汚れがついてしまった時やサービス中に飲み物がはねてしまった時などこまめにお手入れを行っています。
また、乗務後にはブラシがけで汚れを落としてクリーナーで磨く、クリームやワックスがけ、防水スプレーなどでお手入れを行い、長時間履き続けたパンプスをシューキーパーで休ませます。
キャビンアテンダントは常に多くの人から見られる仕事です。しっかりとお手入れされたツヤのあるパンプスは清潔感があり好印象につながります。身だしなみのひとつとしてパンプスのお手入れも欠かさないようにしましょう。
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この記事を書いたキャビンアテンダントは・・・
桜子さん
海外の大学へ留学後、旅行やビジネスコミュニケーションの仕事を経験し、日系航空会社のキャビンアテンダントへ。アジア・中東・欧州での生活経験あり。