CAを目指す人は知っておきたい!2020東京五輪に向けたJAL・ANA各航空会社の取り組みまとめ

2020年東京五輪開幕まで約2年。

先日発表された東京五輪マラソンコース決定のニュースでは、東京タワーや雷門、皇居など東京の名所を経由する見どころ満載のコース設定となることを日本だけでなく世界各国のメディアが取り上げ、注目度の高さが伺えました。

また、日本政府観光局によると2017年度に日本を訪れた外国人数は過去最高の2869万人超を記録し、この先2020年東京五輪には年間訪日外国人数は4000万人を上回ると予想されています。

訪日外国人が増えるということは、観光、文化、言語、情報など様々な分野において専門的な取り組みが必要となります。

さらに、日本を訪れる訪日外国人数のほとんどは航空機を利用することからも、航空会社は切っても切り離せない関係と言えます。

そこで今回は、各航空会社の東京五輪に向けた各航空会社の取り組みを紹介します。

東京五輪に向けた取り組み

CAを目指す人は知っておきたい!2020東京五輪に向けたJAL・ANA各航空会社の取り組みまとめ

東京2020オリンピックオフィシャルパートナー

日本を代表する航空会社であるJALとANAは 、東京五輪の旅客航空輸送サービス部門のオフィシャルパートナーに選ばれています。

通常オリンピックのスポンサーシップは1業種1社に限られている中、「オールジャパン」を象徴する2社共存で東京五輪をサポートすることが実現しました。

JALの取り組み

東京2020オリンピックオフィシャルパートナーであるJALは、「Fly for it! 一緒なら、もっと飛べる」をスローガンに、2020年とその先に向けてスポーツ支援や次世代育成、障がいのある人や高齢者などの旅のハードルを下げる環境づくり、運航の安全性と質の高い旅行を叶えるための基本品質向上など様々な活動を行なっています。

また、地方活性化の一環として、地域の声を聞きながら地域と一緒になって地域の元気を作るといった地方の観光振興を目的としたプロジェクト「JAL新・JAPAN PROJECT」では、国内線・国際線合わせて地方へのチャーター便の運航、地方の特産品や農産物とJALとの定期的なコラボレーション企画の開発やPRなど、JALのノウハウを生かした取り組みを行なっています。

今後は、さらなる訪日外国人誘客の取り組みとして、訪日外国人専用運賃「Japan Explore Pass」や多言語サイト「Guide to Japan」の充実に力を入れるほか、先日公式に発表があったLCCへの参入で新たな航空需要の活性化に取り組んで行きます。

ANAの取り組み

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ANAは東京2020オリンピックオフィシャルパートナーとして、「HELLO BLUE, HELLO FUTURE 〜 2020をみんなの滑走路にしよう〜」をキャッチコピーとし、2020年とその先の未来に向けすべての人に優しい空を作る取り組みを行っています。

日本の挑戦や選手の応援だけでなく、障がい者スポーツを含めた各種競技の普及やすべての人が快適に過ごせる世界トップクラスのユニバーサルサービスの実現、文化や言語、年齢、性別、国籍、障がいなどを問わず世界の多様なニーズに対応し、日本と世界をつなぐ懸け橋となるよう取り組んでいます。

また、ANAは訪日外国人誘致と地方活性化の取り組みとして、各都道府県ともに日本の魅力を発信するプロジェクト「Tastes of Japan by ANA」を行なっています。「食」、「酒」、「スイーツ」、「カルチャー」といった分野ごとに特集を組んで機内やラウンジなどで紹介し、その魅力を発信しています。

さらに、環境への取り組みとして、日本の未来のためにできる環境負荷低減を考慮したバイオジェット燃料でのフライト実現を目標にしています。

LCCの取り組み

ジェットスタージャパン、ピーチアビエーション、エアアジアジャパンなどの国内LCCは、手の届きやすい価格と日本らしさを強調したサービスで訪日外国人の集客を強化しています。

また、先にも述べたようにJALが中長距離運航をターゲットにLCCマーケットへの参入を表明したほか、中共距離拡充を狙うピーチアビエーションとバニラエアが統合を表明しており、日本の空の価格競争バトルはますます激化すると考えられています。

空港の取り組み

CAを目指す人は知っておきたい!2020東京五輪に向けたJAL・ANA各航空会社の取り組みまとめ

空の玄関口と空港でも「空港での好印象が大会の成功につながる。」とし、東京五輪に向けた取り組みがはじまっています。

特に、海外選手団や応援団の利用が予想される成田空港と羽田空港の2空港では、選手専用の臨時ターミナルの設置、手荷物の専用保管場所の確保をはじめ、各航空会社スタッフが選手村に出向きチェックイン手続きを行うなどの取り組みを行います。

また、テロ対策強化や混雑緩和のためにコンピューターによる顔認証技術を採用し出入国審査にかかる時間短縮に取り組んでいるほか、ボディスキャナーや高性能検査機を導入し短時間で確実な検査を行い、安全性と円滑性の両立を目指します。

空港は日本を訪れる外国人がはじめて目にする日本であることから、すべての利用者が快適に過ごせるための取り組みに力を入れています。

例えば、ピトグラムと呼ばれる絵文字を利用した誰が見てもわかりやすい案内表示板の設置や語学ボランティアや観光ボランティアの配置、車椅子利用者をはじめ高齢者などが不便なく利用できるようエレベーターの増設やトイレの改修などバリアフリー設備への対応とユニバーサルなサービスなど、日本のおもてなしの心を表現した心づくしのサポートを行っていきます。

東京五輪に向けてCAを目指す受験生ができること

航空会社の企業研究を行う上でのポイントを教えてください

東京五輪に向けて各航空会社は国内線・国際線の強化を図るため今後ますます多くのCAの採用を拡大していくことと思います。

これは、これからCAを目指す受験生の皆さんにとっては大きなチャンスであるとともに、東京五輪を見据えた各航空会社のCAの役割は大きく、よりグローバルな視点とチャレンジ精神を持って業務に臨む姿勢が求められるようになるでしょう。

また、 文化や言語、国籍の異なるすべての人とコミュニケーションが取れる能力やチームワーク力は不可欠です。

日本でオリンピックが開催されるという特別な機会にCAとして乗務できることは、誰もが経験できることではありません。

CAとして人と人をつなぎ、日本と世界の懸け橋となり、2020年とその先に向けて、人の心に残るような「おもてなし」と「接遇」を身につけるためには、固定観念を持たず自分の目で見て、自分の耳で聞く、そして自分で感じるということが大切になってきます。

そのためには、自分自身の言葉で自らの強みを伝える練習をしたり、足りない部分を補うためにはどうすれば良いかを考えたり、少しでも体力をつけるために体力増進に務めたり、精神力を鍛えたりと、小さなことでもコツコツと日々努力を続けていくようにしましょう。

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この記事を書いたキャビンアテンダントは・・・

ca6桜子さん

海外の大学へ留学後、旅行やビジネスコミュニケーションの仕事を経験し、日系航空会社のキャビンアテンダントへ。アジア・中東・欧州での生活経験あり。

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