スタイリッシュな外観、高性能で静か、快適な乗り心地と評価が高いエアバス社の最新鋭機A350シリーズ。
このエアバス社の中型ワイドボディ旅客機A350シリーズ、先日JALが2019年夏季に運航路線への投入を発表したばかりですが、皆さんはどんな機体かご存知ですか?
世界ではローンチカスタマーであるカタール航空をはじめ、キャセイパシフィック航空やシンガポール航空などですでに運用がはじまっているものの、 まだあまり目にしたことがない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、日本の航空会社で唯一JALへの導入が決まっているA350について取り上げたいと思います。
また、先の記事で取り上げたANAが導入予定の大型旅客機A380との違いも合わせてご紹介します。
A350の特徴
A350は、全長66.8メートルで標準型と呼ばれるA350-900、全長73.8メートルで胴体延長型のA350-1000の2つのシリーズがあり、同じく胴体の長さが異なる3種の機体を持つボーイング社の最新鋭機B787シリーズのライバル機種と呼ばれています。
JALが導入を予定しているのはA350-900、A350-1000の2つのシリーズで、特に胴体の長いA350-1000は現在長距離国際線にて運航しているB777に変わってJALのフラッグシップ機となる予定です。
A350は、最新の技術を用いて機体の軽量化を行なっているため航続距離は約15000キロメートルと長く、長距離での運航に優れています。
シンガポール航空では世界最長路線となったシンガポール〜ニューアーク線にA350を投入しており、JALでも長距離国際線へ投入される可能性があります。
A350の客室仕様
A350の標準客室仕様は、2クラスまたは3クラスに対応する仕様となっており、A350-900で314名から366名、A350-1000で350名から412名を収容することができます。
JALが使用する機体の客室仕様の詳細はまだ発表されていませんが、A350-900は座席数325席、A350-1000は366席でオーダーされているとのこと。
JALの客室仕様と言えば、足元のスペースに余裕があり革張りで高級感あるエコノミー席やプライベート感を充実させた上級クラス席など、顧客満足度を意識した仕様が特徴的です。
A350シリーズでは、洗練された機体同様に客室内の見た目のデザインを刷新し、機能性とデザイン性が両立した新しい機内仕様を作り上げているとのことですので期待が高まります。
A350を導入している航空会社
日本で唯一A350を運航するJALが最初の機体を受領するのは2019年6月の予定ですが、世界でA350を運航している航空会社はどのくらいあるのでしょうか。
A350の商業運航が開始されたのは2015年1月、カタール航空が最初です。現在カタール航空は約30機のA350を保有しており、日本路線にも投入しています。
ほかにも、ベトナム航空、フィンエアー、TAM航空、シンガポール航空、エチオピア航空、キャセイパシフィック航空、エティハド航空、ルフトハンザ航空をはじめとする27の航空会社が運航を行っています。
日本の空港で見ることができるA350
最新の技術と素材を使用して機体の軽量化に成功したA350は、同じく300席以上を持つ従来の機体に比べて運航コストが4分の1程度に抑えられているというメリットがあります。
そこで各航空会社ともに300席クラスの機材を使用していた人気路線にA350を投入する傾向があり、日本路線にも相次いで投入されていますので ぜひ空港でチェックしてみてください。
- カタール航空:羽田〜ドーハ
- タイ国際空港:成田、関西、中部〜バンコク
- ベトナム航空:羽田からハノイ、成田、関西〜ホーチミン
- チャイナエアライン:成田、関西、中部〜台北
- アシアナ航空:関西、福岡〜仁川
- シンガポール航空:羽田〜シンガポール
- キャセイパシフィック航空:関西〜香港
- デルタ航空:成田〜デトロイト
- フィンエアー:成田〜ヘルシンキ
- マレーシア航空:成田、関西〜クアラルンプール
- ルフトハンザドイツ航空:羽田〜ミュンヘン
(期間限定での運航や機材が変更される場合もあります。)
A380との違い
前の記事でもご紹介した日本で初めてANAが導入予定のA380とJALが導入予定のA350。同じエアバス社の旅客機ですがその違いはなんでしょうか。
A380は、総二階建てで4基のエンジンを持ち、最大収容可能旅客数は500名を超える超大型旅客機と呼ばれており、その広さを生かした豪華な客室仕様が特徴です。
各航空会社ともにファーストクラスやビジネスクラスなどの上級クラスの客室をより豪華で快適な仕様にしており、ラウンジエリアやシャワーブースといった他の機材にはない特別装備で差別化を図っています。
また、座席数提供数が多いため一度に多くの乗客の利用が見込めるリゾート路線等の人気路線に投入される傾向にあります。
A350は、収容可能旅客数が350名前後で中型旅客機と呼ばれています。機内の湿度を適度に保ち乾燥を防ぐことができるほか、機内照明を調節することで時差ぼけの緩和を行うことができるなど、最新の技術を用いて快適性を向上させているのがこの機材の特徴です。
航続距離も長くこれまで乗り継ぎが必要だった路線にも乗り継ぎなしで飛行することができるため旅客の利便性にもつながっています。
これらの特徴を生かし、JALでは主要なビジネス路線での活躍が期待されています。
※参考記事
まとめ
いかがでしたか?
エアバス社の最新鋭機と言われているA350についてご紹介しました。
ますます競争が激化する航空業界では、新しい機体を導入し快適性と利便性をより追求する航空会社が増えています。
利用する側としても機内で乗務する側としても新しい機体はワクワクしますよね。JALのA350とANAのA380の競演も楽しみです。
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この記事を書いたキャビンアテンダントは・・・
桜子さん
海外の大学へ留学後、旅行やビジネスコミュニケーションの仕事を経験し、日系航空会社のキャビンアテンダントへ。アジア・中東・欧州での生活経験あり。