キャビンアテンダントの訓練は厳しい?どんなことをするの?

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キャビンアテンダントの訓練は厳しい?どんなことをするの?

「キャビンアテンダントの訓練は厳しいと聞くけれど私でもできるの?」
「採用試験に合格しても訓練で不合格になってしまうこともあるの?」

など、キャビンアテンダントの初期訓練について不安を抱いている人もいるかもしれません。実は、私もそうでした。

確かに初期訓練は厳しく、毎日勉強漬けで辛い時期ではありましたが、同期たちとともに同じ目標に向かって頑張ったことは、忘れることのできない思い出です。

そこで今回は、あまり触れられないキャビンアテンダントの初期訓練についてご紹介したいと思います。

キャビンアテンダントの訓練とは?

キャビンアテンダントの訓練は厳しい?どんなことをするの?

訓練の重要さ

キャビンアテンダントには大きく分けて二つの仕事があります。

一つ目は、サービス要員としての仕事です。すべてのお客様が機内で快適に過ごせるよう気を配りながらサービス業務を行います。

二つ目は、保安要員としての仕事です。すべてのお客様を安全に目的地にお連れするために、常に五感を働かせて業務を行っています。

特に緊急時においてはお客様の安全を確保し適切に誘導するという重要な役割があります。

キャビンアテンダントの訓練は、機内という特殊な環境において、どのような状況にも対応できる知識と技術を身につけるために欠かせないものなのです。

入社後の流れ

入社後は約2ヶ月に及ぶ初期訓練を受けます。

初期訓練ではサービス要員としての基礎知識と技術を身につける訓練と、保安要員としてお客様の命を守るために必要な知識と技術を身につける緊急保安訓練があります。

どちらも、マニュアルに沿って知識をつける座学の後、モックアップを使ってのロールプレイを行います。

初期訓練のすべての過程に合格すると、実際のフライトに訓練生として乗務しながら行うOJT(実地訓練)へと移ります。3回から4回行われるOJTに合格すると晴れてキャビンアテンダントとして乗務を開始することができます。

キャビンアテンダントの訓練内容

キャビンアテンダントの訓練は厳しい?どんなことをするの?

サービス訓練

サービス訓練では、お客様な搭乗する前の機内の安全確認からお客様が降機するまでのお客様が目にする一連の流れを学びます。お客様への食事や飲み物提供時の作法、カートの使用方法に加え、身だしなみ、言葉遣い、お辞儀の仕方や歩き方、メイクの方法も学びます。座学ではひとつひとつの過程において筆記試験が繰り返され、帰宅後も復習と予習に追われる日々が続きます。

モックアップを使ってのロールプレイでは、インストラクターの手本から学びながらサービス方法を身につけていきます。

保安訓練

キャビンアテンダントにとってもっとも重要な任務が保安業務です。

スライドを使っての緊急脱出や着水時の救命ボートを使っての脱出、大人、子供、赤ちゃんへのCPR(心臓マッサージ)やAEDの使い方をはじめとする急病人の応急処置方法、火災発生時の対処と消火方法など、機内で起こりうるありとあらゆる緊急事態の対処方法を学びます。

モックアップを使ってのロールプレイでは、大きな声を出してお客様の脱出を的確に誘導する、消火器を使って火災の消火を行う、着水を想定した訓練ではプールで泳ぐなど、様々なシチュエーションを想定した厳しい訓練が行われます。

サービス訓練では比較的やさしく見守ってくださったインストラクターも、お客様の命を守る保安訓練ではより厳しく指導を行い、長い訓練の中でもっとも辛くクタクタになるまで頑張るという日々が続きます。中にはその厳しさについていけず離脱してしまう人もいるほどですが、これを乗り超えることにより忍耐力や対応力を身につけながら、一人前のキャビンアテンダントとして成長していくことができるのです。

OJT

初期訓練のすべての過程を修了すると訓練生というバッジをつけ、制服を着用し、他のキャビンアテンダントと同じように実際のフライトにてOJTを行います。OJTでは、ショーアップから機内準備、フライト中のサービス、お客様のお見送りまで一連の流れを行います。訓練生とはいえお客様からすれば他のキャビンアテンダントと変わりはありません。初期訓練で学んだ知識と技術を生かしながらフライト業務をこなしていきます。OJT後には担当インストラクターからフィードバックをいただき、次のOJTにいかします。OJTでチェックされるすべての項目をパスすると晴れてキャビンアテンダントとして乗務を開始することができます。

国内線と国際線で訓練は異なる?

キャビンアテンダントの訓練は厳しい?どんなことをするの?

日系航空会社ではまず国内線乗務を目指した初期訓練が行われます。

入社2年目には約1ヶ月の国際線以降訓練が行われます。国際線ではフライト時間が長くサービスアイテムが増える分、業務内容も異なります。短距離路線、中距離路線、長距離路線のそれぞれにおいてOJTを修了すると、国際線乗務を開始することができます。

外資系航空会社の場合は?

外資系航空会社では1年目から国際線乗務を行います。そのため初期訓練は日系航空会社より長く約3ヶ月かかる場合もあります。また訓練は英語で進められるため、より高度な英語力が必要となります。外資系航空会社の中には乗務する機材の型式を定めている場合もあります。訓練を受けた機材と異なる型式に乗務する際には型式訓練を受けることになります。また、キャビンアテンダント自身の身を守るための護身術を学ぶこともあり、国や航空会社によって訓練内容にも違いが見られます。

日系航空会社キャビンアテンダントの訓練例

入社〜1年目

入社後すぐにキャビンアテンダント訓練生としての初期訓練が始まります。サービス面、保安面のすべての訓練過程を修了すると国内線乗務が始まります。

2年目

国内線にて乗務経験を積みながら国際線への以降訓練が始まります。国際線はフライト時間が長い分業務内容も多岐にわたり、入国管理や税関についての基礎知識、異文化や習慣について学ぶだけでなく英語力の向上も求められます。

3年目〜5年目

国際線にて乗務経験を積みながら異なるクラスを担当するための訓練を行います。ビジネスクラス、ファーストクラスでは、さらに高い品質のサービスが求められるほか、提供する食事やお酒の基礎知識も必要になります。

7年目以降

キャビンアテンダントとしてのキャリアアップにともない、クラス別にキャビンアテンダントを統括するリードキャビンアテンダント、フライト全体の統括を行うチーフキャビンアテンダントへの昇格訓練が行われます。リードキャビンアテンダント、チーフキャビンアテンダントともに他のキャビンアテンダントをまとめる客室の責任者としての任務を遂行する必要がありリーダーシップが求められます。

年1回の定期緊急保安訓練

キャビンアテンダントが乗務を続けていくためには、毎年1回の緊急保安訓練を受けなくてはなりません。誕生日月前後に丸1日かけて行われる訓練です。フライト中万が一の事態に陥った時に安全に乗客を誘導し守るための訓練で、安全に関する筆記試験およびモックアップを使用してもロールプレイを行い無事に合格するとまた1年フライトに携わることができます。

キャビンアテンダントの訓練は厳しい?どんなことをするの?

キャビンアテンダントの訓練体験談

キャビンアテンダントの初期訓練中は、分厚いマニュアルを暗記し、幅広い分野のことを学び、定期的に行われるテストに向けて休みの日も勉強したりと、とても濃い時間でした。保安訓練では、大きな声を出し汗だくになりながら、お客様の命を守ることの大切さを学びました。時には辛くくじけそうになることもありましたが、同じ目標に向って苦楽をともにした同期全員が無事に訓練過程を修了できた時の喜びは忘れられません。

一見華やかに見えるキャビンアテンダントですが、その裏では非常に厳しい訓練を受け、機内での様々な緊急事態に備えているということを、皆さんも覚えておいてくださいね。

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この記事を書いたキャビンアテンダントは・・・

ca6桜子さん

海外の大学へ留学後、旅行やビジネスコミュニケーションの仕事を経験し、日系航空会社のキャビンアテンダントへ。アジア・中東・欧州での生活経験あり。

詳しいプロフィールはこちら

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