気になる客室乗務員(CA)の職場(社内)での雰囲気・上下関係・人間関係は?

気になる客室乗務員(CA)の職場(社内)での雰囲気・上下関係・人間関係は?

CA経験者に体験談をお聞きしました。

CAという仕事柄、女性が多い職場ですが、フライトごとの上下関係と割り切ることもできる!

回答をしてくれたキャビンアテンダント

ca6桜子さん

海外の大学へ留学後、旅行やビジネスコミュニケーションの仕事を経験し、日系航空会社の客室乗務員へ。アジア・中東・欧州での生活経験あり。

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女性が多い職場の雰囲気は?

女性が多い職場で気になるのは、やはり社内の雰囲気や上下関係のことですよね。社内の雰囲気は日系、外資系によって違うと思いますが、上下関係はどの会社でもあると思います。

航空業界では、客室乗務員だけでなくコックピットクルーやグランドスタッフにおいても、「セニョリティ」と言って入社順(社員番号の小さい順)に上下関係がはっきりとしている傾向にあります。

例えば、2、3か月しか入社時期が違わないとしても、年齢やこれまでの職歴に関係なくセニョリティが高い人が先輩です。そのため自己紹介では必ず、何年入社、何期ということを話します。

客室乗務員の怖い先輩はいる?

また、怖い先輩、厳しい先輩というのはどこにでも存在します。そういった先輩たちの言動で「空気が凍った」経験をした人も多いのではないでしょうか。

ただ、客室乗務員の仕事はいつも同じクルーとフライトを行うわけではないため、たとえ苦手な先輩がいても毎日一緒に乗務するわけではありません。その点は、毎日会社で顔を合わさなくてはならないという仕事に比べると気楽なのではないかと思います 。

その代わり初めてお会いする先輩とフライトを共にするという緊張感は常にあります。誰とどこへ飛んでも同じパフォーマンスを発揮することができるように、新人への指導は厳しい部分もありますが、その分成長することができると思います。

フライトごとの上下関係、CAチームワークを

お客様がどのフライトを利用しても同じように満足いただけるよう、ひとつのフライトをクルー全員で力を合わせて良いフライトにしたいという気持ちは皆同じです。フライト中はしっかり指導して、フライト後には気持ちを切り替えてリフレッシュするという関係が理想です。

個人のスケジュールに合わせて動く客室乗務員は、厳しい上下関係があってもフライトごとに完結するものと考えると案外気楽なものですよ。

また、何度もフライトをご一緒するうちに仲良くなったり、実は同じ年齢だったり、ステイ先で一緒に出かけたりと、セニョリティを超えた関係を築くことができるのも、毎回様々なセニョリティのクルーとフライトを行う客室乗務員の魅力ではないでしょうか。

日系CAは、女性社会。独特な社風はありますが、昔と比べると居心地は良くなっているのでは!?

回答をしてくれたキャビンアテンダント

ca4涼子さん

国内系大手航空会社の国際線客室乗務員として10年以上勤務し、世界中をフライトで飛び回る。世界の大都市・グルメ・音楽・カルチャーに関心を持ち、結婚に伴いヨーロッパでの海外生活を始める。翻訳・通訳歴も数年あり、英語・ドイツ語はビジネスレベル。

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厳しくて怖い「先輩」CA?

私が入社した当時から10年ほどでかなり雰囲気は変わってきたと思います。

昔よく耳にしたのは、厳しくて有名な大御所がチーフを務めるフライトのブリーフィング時に後輩が緊張しすぎて気を失ったとか、◯◯先輩がいるフライトでは特別爪を短く切っておく、など噂は色々ありましたし、それを事細かにメモ帳にまとめている後輩もいましたね(笑)。

しかし“先輩“と言われるジェネレーションも年を重ねるごとに入れ替わっていきますし、今は昔ほどピリピリしてはいないと思います。もちろん身だしなみや社会人としての常識に厳しい先輩はいますが、特別誰かに目をつけて嫌がらせをするような人は私の周りでは特にいませんでした(あえて言うなら1〜2人くらいでしょうか…)。

でもこれも女性社会ならではですし、CA以外でも女の世界にはつきものですよね。

社会人としてわきまえた上下関係を

私はほとんど上下関係のない学生時代でしたので、実は入社後早々痛い目を見たことがありました。初めてフライトチームに配属となり、適当なメモ帳をちぎって紙切れに挨拶文を書いてチームの先輩達のメールボックスに投入してしまい、班長から早々書き直しをくらったことがあります…。

今思えば社会人として便箋を使うのは当然かとは思いますが、これがまた部署でも1、2を争うほど恐れられている新人泣かせの大御所で、その後半年ほどはまともに直接話してもらえず、いつもチームの先輩伝いで指示が来たことがありました。さすがに入社すぐでこれにはこたえましたね。

自分が「先輩」CAになれば楽になる!?

ただ上下関係というのは結局自分が“後輩”期間である限り、常に気を遣わねばならずストレス以外の何でもありませんが、フライトに慣れて入社5〜6年で後輩教育を担当したり、7〜8年でチーフをする立場になってしまえば逆に気を遣われる立場になりますので正直こんなに楽なことはありませんでした。

個人的にはタクシーの上座やちょっとした雑務など私は全く気にしない人間ですが、いくら言っても雨の中配車のドアを空けて待っている新人もいますし業務終了しても「他にやることありませんか?」と進んで残業しようとする後輩ばかりで気の毒になってしまうくらいでした。

仕事は仕事と割り切ろう

結局10年ほど働いてみて個人的に振り返ってみると社内の雰囲気は別にドロドロしている女社会というようなイメージはなく、結構体育会系も多かったのかなと思います。プライベートと仕事をしっかり割り切っていたのでストレスなく過ごせましたし世渡り上手になりましたね。

体育会系の雰囲気で上下関係に厳しいところもあるが、2年目からは楽になる!

回答をしてくれたキャビンアテンダント

ユカさんユカさん

大学卒業後、客室乗務員として国内大手航空会社へ就職。人材サービス会社の事務職を経て、現在はフリーランスのライターとして活躍中。

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実は、CAは超「体育会」系の職場

華やかな雰囲気をイメージされるかと思いますが、実際には体育会系の職場です。上下関係も厳しく、特に新入社員のうちはこんなはずじゃなかった・・・と思うことも多いはず。基盤形成期とされる時期には、社会人として、エアラインの一社員としてCAとしての行動や振る舞いを教えられます。

これは単純に業務だけでなく、同僚への接し方や処世術なども含まれ、自宅を出てから帰宅するまでステイ先であっても気が抜けませんでした。

新入社員は先輩皆で育てる環境のため、どこに行っても見られている、少しでも戸惑っていると声を掛けられる日々が続きます。とてもありがたいことですが、怒られることが仕事と言われる時期なので辛かったですね。オフでも遊びに行く暇も気力もなく、休養に充てていました。

同期CAの絆は強い

新入社員の厳しい時期があるため、同じ悩みを共有出来る同期は貴重な存在です。私はすでに退職していますが、未だに同期とのつながりはあり、定期的に連絡を取り合っています。

今となっては笑い話ですが、あまりにも辛すぎてステイ先から泣きながら同期に連絡したことも。訓練中~ラインアウト後すぐは誰でも落ち込んだり、もう辞めたいと思ったりします。まるで人格や今までの人生を否定されるような感覚に陥ることもあります。

そんなとき頑張ろうと支え合い、一緒に乗り越えた大切な同期は、友達とも同僚とも違う大切な仲間です。

2年目以降は・・・

最初にしっかりと指導されるため、2年目からはとても楽になります。常に勉強の毎日は変わりませんが、余裕が出てくるのでオフも楽しめるようになります。このタイミングで空港近くから都内のより便利な場所へ引っ越すCAが多いです。イメージされる華やかな生活はこのころからでしょうか?

相変わらず怖い先輩はいますが、徐々に信頼を得るようになればフライトも楽しくなります。ピリピリとしていた1年目とは違い、適度な上下関係を保ちつつ、時には冗談も言い合えるような先輩後輩関係を築けると思います。本当に同じ会社?と思うくらい、1年目と2年目以降とでは社内の雰囲気も違ってきます。

最初は辛いですが、CAであれは誰でも経験する道なので、頑張ってくださいね。

航空会社、ベース、国によって異なります!

回答をしてくれたキャビンアテンダント

ca7彩夏さん

大学を卒業後、国内大手ホテルにて三年間勤務。その後、外資系の航空会社の客室乗務員を二社経験。機内での日英通訳として勤務した経験も持つ。

 

これは会社、ベース、国により大きく異なると思います。私自身は二社しか経験していません。CAに転職はよくあることです。

一つの会社では経験できないこともあります。国内線の会社、通訳として働きたい、外国ベースで働きたい…。私たちの理想とは裏腹に、国の経済状況によるベースのクローズや、雇用縮小も関係してきます。国やその経済により働く私たちの背景は異なってくるのです。

何よりその会社全体の雰囲気を決めることは国民性だと思います。上下関係については日本人と、外国人を含んでも異なります。ラフにフレンドリーに働くことを求めて外資に入っても、日本人社会がしっかり存在していれば日本の上下関係とは切っても切れない関係があります。

逆に日本の会社でも外国人が多い環境ですと異なります。これだと、〝それにより異なる″しか言えていないのですが…。私個人の意見になるかもしれません。

国内・外資と経験して思うことは、全ては自分次第ということです。国や人によると言ってしまえば簡単です。しかしどの環境においても、自分がどうあるか。自分自身の姿勢がすべてを決めるのではないかと思います。

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