完璧そうなCAでも失敗はある!?<新人>客室乗務員時代の失敗談

客室乗務員という仕事は、常に人から見られている職業のひとつにあげられると思います。会社の顔として乗務する客室乗務員の対応やイメージ一つ一つが、会社のイメージに直結してしまうため、身だしなみや姿勢、接遇や言葉遣いは、訓練で厳しく学びます。

そのためか、周りから見ると完璧な印象がありますが、実はけっこう失敗も多いのです。特に新人の頃には、誰もが通る道。同期が集まれば、「やってしまった!」という報告をしては励ましあったものです。

どんな職業であっても、失敗から学ぶことは多いですよね。そして、失敗をすればするほど、二度と同じ失敗を繰り返さないよう気をつけるようになります。お客様にご迷惑をおかけしないようにと思うあまりの失敗や、時間に追われるあまりの失敗など、様々な失敗を繰り返して成長していくのです。

そこで今回は、あまりお話したくないけれど、客室乗務員時代に「やってしまった!」失敗談をお話したいと思います。

CA時代の失敗経験1:花粉症の季節に・・・

毎年花粉症の季節になると、くしゃみ、鼻水、目がかゆくてつらいという人も多いと思いますが、客室乗務員にも花粉症の人は多く、私もそのひとりでした。お客様が機内に搭乗される際には、外から一緒に花粉が入ってきてしまい、鼻がムズムズ、くしゃみが止まらなくなってしまうことも。

PA(Passenger Announcementsの略)を担当するようになり日も浅いころ、ウエルカムPAを行っている最中にくしゃみが出そうで耐えられなくなり、なんとそのままくしゃみをしてしまったのです。

PAシステムを通して、機内全体に響き渡るくしゃみ・・・。気にしないふりをして続けるも、やはり機内は笑いの渦。一旦PAを切ればよかっただけのことなのですが、慣れないうちはそれすらできなかったという失敗がありました。

CA時代の失敗経験2:リクエストが多すぎて・・・

年末年始の繁忙期などには、ほぼどの便も満席。普段飛行機をあまり利用されないお客様やお子様も多く、そんな時には、通常より多くの客室乗務員呼び出しコールが鳴り、次から次へとリクエストをいただきます。

新人の時にはあまりのリクエストの多さにパニックになり、「何番のお客様にコーヒー、何番のお客様にブランケット、何番のお子様におもちゃ」と次から次へといただくリクエストをメモしていたにもかかわらず、コーヒーのお客様にブランケット、ブランケットのお客様におもちゃ、おもちゃのお子様にコーヒーということをやってしまったことがあります。

今思うと、大人のお客様におもちゃやお子様にコーヒーはありえないと思いますし、よくそれだけ間違えたものだと思いますが、その時は必死でした。余裕がなさ過ぎですね(笑)。

CA時代の失敗経験3:機内においてきぼり・・・

これも新人の頃の失敗談ですが、機内では何番から何番までの座席を担当するという担当区分のほかに、ギャレー担当というものがあります。ミールや免税品などの搭載品のチェック、ドリンクやミール、サービスアイテムの準備と設置、スペシャルミールリクエストの確認など、他のクルーがサービスしやすいようにギャレーを回す担当です。

はじめてギャレー担当になった日は、悪天候のためフライトの後半シートベルトサインがつきっぱなしでした。サービスは無事終了したものの、到着してもギャレーが片付いていませんでした。もちろん、「はじめての担当」は言い訳にならず、天候や揺れ、その日のフライトの状況を予測して、サービスと片付けを同時に進めなければいけなかったにもかかわらず、できていませんでした。

その日のチーフは先を見越してすべてを予定より早めに済ませることで有名な方。飛行機が到着し、他のクルーが次々と降りていく中、ギャレーの片付けが済んでいなかったため、ひとり機内においてきぼりにされたことがありました。おいてきぼりにされた話はあまり聞かないのでかなり落ち込みました。

しかし、この失敗があったからこそ、先を読んで行動することや、状況に合わせて臨機応変に行動すること、あとでやろうではなく今やらなければならないこと、自分なりによりスムーズにできる方法を考えて、「ギャレーを回すのが得意です!」と自信を持って言えるようになり、周りのクルーにも「桜子さんにギャレーを任せるとスムーズで楽よ」と言ってもらえるようになりましたし、達成感もありました。もちろん、おいてきぼりは忘れられませんが、後にその時のチーフとフライトをした時には、その成長ぶりを褒めてくださり、おいてきぼりも良い経験だったと今は思えます。

CA時代の失敗経験談いかがでしたか?

いかがでしたか。新人の頃は、毎日が失敗の連続。人より多めに失敗してきたと思います。失敗しては怒られて、落ち込んで、と繰り返してきましたが、人より失敗が多い分、物事の見方に柔軟性ができ、対応の幅が広がったと思います。

失敗しなければ気づかないこともあり、失敗から学ぶことはたくさんあります。失敗を恐れず、失敗してもめげずに、何事にも挑戦することで、学び、成長できるのだと思います。

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この記事を書いたCA(客室乗務員)は・・・

ca6桜子さん

海外の大学へ留学後、旅行やビジネスコミュニケーションの仕事を経験し、日系航空会社の客室乗務員へ。アジア・中東・欧州での生活経験あり。

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