【業界ニュース】どうなっている?エアライン業界の現状 ~2021年最新版~

2020年以降、新型コロナ感染症拡大の影響を受けてエアライン業界は大きく変わりました。多くの国が外国人の新規入国を制限していることから国際線の運航はごくわずかに止まり、多くの航空会社が採用活動を中止してきました。

しかし、ワクチンの接種が進むにつれて徐々に入国制限が緩和され、検査証明のデジタル化や接種証明書(ワクチンパスポート)が導入される中、各航空会社は安心で安全な海外旅行の再開に向けて旅行客の呼び戻しを開始しています。

そこで今回は、ワクチン接種が進んだ世界のエアライン業界の現状をまとめます。

世界のエアライン業界の現状

早い時期にワクチンの接種が進んだ欧米各国では航空需要が急激に回復し人手が追いつかない状況となっています。米国の国内線では人員不足のための遅れや欠航が発生し、コロナ禍で一時帰休となっていたパイロットや客室乗務員を現場に戻すための訓練が急ピッチで進められています。

中東や欧州などでは、これまでコロナ禍でも機材を小型化して運航していた太西洋路線にA380を再投入するなどして機材の大型化を行い、順調に国際線旅行客が回復していることを示しています。

また、コロナ禍の航空会社では運航できない多くの機材の退役が進みましたが、その退役したばかりの機体を安価で購入し運航に繋げる新規航空会社の誕生も相次いでいます。

日本のエアライン業界の現状

長く続いた緊急事態宣言も明け、ワクチン接種が進み接種証明書(ワクチンパスポート)の本格的な導入も検討される中、国内航空各社では誘客強化のキャンペーンを開始するとともに国内線の臨時増便を決めています。また、国内大手のJAL、ANAは年末年始にはハワイ路線への臨時便を運航するほか、コロナ禍で延期となっていた新規路線への就航、運休となっていた路線の再開など国際線においても運航計画の見直しを進めており、徐々に航空需要に回復の兆しが見られています。

エアライン業界の採用状況

入国制限の緩和とともに航空需要が急激に回復している欧米各国のエアライン業界では、足りない人員の採用を強化しています。例えば、デルタ航空ではすでに採用済の1500人に加えてさらに1500人以上の客室乗務員とグランドスタッフの新規確保を目指しています。

中東では、エミレーツ航空が早くも今後の航空需要の拡大を見込んで半年間で3000人規模の客室乗務員の募集を開始したほか、エティハド航空、カタール航空でも一時帰休となっていた人員の呼び戻しや客室乗務員の採用を順次開始しています。

アジア太平洋地域においても新規航空会社やLCCを中心に採用活動を開始し、日本国内においてもリージョナル航空会社の客室乗務員やグランドスタッフの採用活動が少しずつ始まっていますが、残念ながら欧米各国や中東ほどの回復はまだ見られていません。

しかし、コロナ禍で生活や価値観が変わったことによりエアライン業界の仕事に戻らない人員も一定数いることから、今後新規採用枠が拡大していくことは間違いないでしょう。

アフターコロナの世界に向けて

コロナ禍ではエアライン業界だけでなく多くの人々の生活スタイルや移動サービスに対する価値観など社会全体に大きな影響を与えました。アフターコロナの世界では、大手航空会社とLCCの枠を取り払ったサービスの融合など、これまでのエアライン業界の常識を超えた新しい移動サービスの展開が必要になっていくはずです。

今後、エアライン業界への就職を目指す学生の皆さんも、アフターコロナの世界に向けて航空会社ができること、エアライン業界で何をしたいかなど、より具体的なビジョンを描けるようにしておくと良いでしょう。

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この記事を書いた人

エアラインスクールCAコンシェルジュ事務局エアラインスクールCAコンシェルジュ事務局

東京・福岡の少人数制エアラインスクールCAコンシェルジュの運営事務局・広報スタッフです