かつて客室乗務員の募集は新卒採用がほとんどでしたが、最近は既卒枠での募集が定期的に行われるようになり、社会人経験のある異なる業種からの転職者が増えてきました。私自身も既卒で客室乗務員になった一人です。同期の年齢層も幅広く、航空業界の未経験者が多かったことから、さまざまな分野での豊富な経験を持つ客室乗務員が必要とされているのだと感じました。
現在就いている仕事を行いながら、限られた時間での転職活動は、不安が多いと思います。また、社会人としての経験から、基本的な身だしなみや言葉遣いはできているものとみなされ、仕事への熱意や働き方に関する考えなど、あらゆる質問を投げかけられることも多く、新卒試験よりハードルが高いとも言われています。
既卒で客室乗務員になった経験をもとに、社会人から客室乗務員への転職に生かせる、転職活動でアピールするべきポイントをまとめました。
1 志望動機を明確に。
履歴書に目を通す採用担当者が口を揃えて言うのが、志望動機が似たり寄ったりで惹かれる履歴書が少ないということです。
求める人財の素養や思いの強さを測ると言われている志望動機。 数ある履歴書の中から「この人に会ってみたい」と思ってもらえるように、企業研究を入念に行い、その会社の取り組みをしっかりと理解した上で、今ある職を辞めてまでどうしてこの会社がいいのか、表面的ではない深く掘り下げた具体的な志望動機を伝えるようにしましょう。
2 これまでの経験をどう生かすことができるか。
社会人としての経験があるということは、これまでに培ってきたスキルや仕事への姿勢を持っているということです。
転職希望者が面接でよく聞かれる質問に「これまでの職務経験を客室乗務員という仕事にどう生かすことができるのか」というものがあります。異なる業種の経験を生かして何ができるのか、どんな強みを持っているのか、どんな客室乗務員になれるのか、どのようにステップアップしたいか等、今後の展望や視野を含め、自分らしさを表現できるようにしましょう。
3 どんな質問にも答えられる準備を。
面接官は時々仕事に関係のない質問をすることがあります。予想していなかった質問をされると多くの人は焦ります。その答えが正しいのかどうか。その質問の意図はなんだろうと不安になります。
仕事に関係のない質問には、受験者の緊張をほぐす意図がある場合もあるようですが、多くの場合は、回答そのものではなく、機内と同じように限られた時間と空間の中で「受験者がどのようにその質問に答えるか」、「どのような判断基準を持っているのか」を見るためにあると言われています。どんな質問にも臆せず自分らしく丁寧に答える準備をしておきましょう。
まとめ
これまで客室乗務員の仕事は、採用人数が少ない上に、採用自体を見送られることも多く、なかなか手の届かない狭き門と言われてきました。
近年、航空業界の競争は激しさを増し、2016年現在、国内系航空会社においても、新卒・既卒合わせて年間1000人規模の大量採用を行っています。今後、航空機の需要は伸び続け、さらに多くの客室乗務員が必要となると言われています。客室乗務員の仕事は、努力をすれば手が届く時代に変化してきているのです。
広い視野を持って、仕事に対する思いや考えを伝え、限られた時間でしっかりと自分をアピールできるように時間をかけて準備を行うことが大切です。憧れではなく、必ず現実のものにするという強い思いのもと、自分自身が客室乗務員になった姿を思い描きながら採用試験に臨むと、より自然な魅力をアピールすることができると思います。
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この記事を書いたCA(客室乗務員)は・・・
桜子さん
海外の大学へ留学後、旅行やビジネスコミュニケーションの仕事を経験し、日系航空会社の客室乗務員へ。アジア・中東・欧州での生活経験あり。