「ドレスコード」という言葉をご存知ですか?
海外旅行先で高級ホテルに泊まって人気のレストランを予約したり、オペラなどのショーに出かけることもありますよね。そんな時、この服装で大丈夫?と不安になることもあると思います。
「ドレスコード」とは、その場所にふさわしい服装のこと。高級ホテルのレストランなどのホームページには、「このような服装で来てくださいね」ということがあらかじめ記載されています。
ドレスコードの例
これはあるレストランのドレスコードです。
“Ladies, dressy and elegant. Gentlemen, jackets are recommended but not required. Shorts, sports apparel and open shoes are not permitted.”
(女性は、華やかでエレガント。男性は、ジャケットの着用をお勧めしますが 、必須ではありません。短パン、スポーツウエアやつま先の開いた靴はお断りします 。)
さあ、どのような服装を選びますか??
1.スマートカジュアル
先ほどのドレスコードのように、女性の場合は華やかでエレガント、男性の場合はジャケット着用が望ましいが特にネクタイの着用について記載されていないスタイルを、「スマートカジュアル」と言います。
女性の場合は、光沢があり普段より少し上品な膝丈くらいのワンピースにハイヒールパンプス、男性は衿つきのシャツにジャケットとスラックスに革靴という服装であれば問題ありません。
ネクタイ着用と書かれていなければネクタイはなくても大丈夫です。ホテルロビーやショーなどの劇場もスマートカジュアルであれば安心です。
2.セミフォーマル
カジノやクルーズ、オペラ、高級レストランなどでは、「セミフォーマル」を求められることが多いです。
女性の場合は、日本で結婚披露宴に出席するときのようなカクテルドレスにハイヒールであれば問題ありません。光沢感のある素材を選ぶとより華やかに見えます。ちょっと大ぶりのアクセサリーをつけ、 豪華さを出すようにします。「セミフォーマル」と書かれている場合には、必ずストッキングを着用するようにしましょう。
男性は、ダークカラー(黒や紺)のスーツにネクタイ、革靴。ちらっと見える靴下やポケットチーフにも気を配りましょう。
3.フォーマル
ノーベル賞授賞式の晩餐会などのような公の場では「フォーマル」な服装が求められます。
女性は、サテンなどの光沢感のある華やかなロング丈のイブニングドレス。袖はなく肩が露出するものが多く、後ろ姿がエレガントなトレーン(裾を引いた)スタイルのドレスが一般的です。ドレスと同じ素材と色、または白の手袋、ラインストーンなどが施されたアクセサリー感覚の小さなバックにハイヒール。
男性の場合は、タキシードまたは燕尾服。日本ではあまり見る機会がありませんが、レッドカーペットイベントのハリウッドスターをイメージすると分かりやすいです。
海外旅行で知っておきたい「ドレスコード」のまとめ
いかがでしたか。普段の旅行でもっとも利用する機会が多いのが「スマートカジュアル」ではないでしょうか。海外旅行先でもその場の雰囲気を楽しみながら、TPOに合った服装選びができるようになると嬉しいですよね。
国によっては服装マナーがきちんと整っていないと入店を断られたり、服装によって対応が異なるということもあります。また、同じ場所でもディナーに比べてランチの場合は、女性の場合はスカート丈が短めでも問題ない場合や男性はジャケットが不要の場合もあります。不安な場合はレストランや訪れる場所に「ドレスコードはありますか」と聞いてみましょう。
欧米の女性は「リトル・ブラック・ドレス」と言って、無地で飾りのついていない黒いワンピースを必ず持っています。シンプルながら上品でどんなシチュエーションにも合うのが特徴で、映画「ティファニーで朝食を」のオードリー・ヘップバーンをイメージするとわかりやすと思います。
旅行先で素敵だなと思う人の服装をチェックしてみるのもいいですね。素敵な一着を探してみてくださいね。
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この記事を書いたCA(客室乗務員)は・・・
桜子さん
海外の大学へ留学後、旅行やビジネスコミュニケーションの仕事を経験し、日系航空会社の客室乗務員へ。アジア・中東・欧州での生活経験あり。