中学生・高校生でキャビンアテンダントになりたいと思っている人へ、キャビンアテンダントになるために今からどう過ごすべきなのかのヒントをお伝えします。
若いうちから将来の目標があるのは、とても素晴らしいことです。また「なんとなくなれたらいいなあ」くらいにしかまだ考えていなくても、この記事を読んでできることをしておけば、本気で目指そうとする時に役に立つはずです。
キャビンアテンダントには高卒でもなれるのか、有利になる高校はあるのか、どんな高校生活を送るべきなのか、皆さんの知りたい情報にお答えします!
高卒でもキャビンアテンダントになれる?
航空業界全体としては、短大・大学以上の最終学歴が求められる企業が多いですが、高卒でもキャビンアテンダント職に応募できる企業はあります。どうしても選択肢は狭められてしまいますが、日系航空会社にも外資系航空会社にも、最終学歴が高校以上としている企業はいくつかあります。日系・外資系、また外資系では地域毎の傾向をみてみましょう。
各社の最終学歴の基準は?
2018年度の募集要項によると、日系大手のJALとANAでは、4年制大学・大学院・短大・専門学校・高等専門学校のいずれかを修了・卒業していることと明記されています。また、他の日系航空会社でも短大・専門学校以上の学歴が求められる企業が多いのは確かです。
しかし、最終学歴が高校でも応募できる企業もあります。外資系航空会社では、あくまで傾向ですが、アジア圏の企業では最終学歴は短大・専門学校以上が求められることが多いです。ヨーロッパ圏では高校以上が条件の企業も、比較的多数あります。2017年5月時点で、最終学歴が高校でも応募できる航空会社を以下にまとめました。
日系航空会社
航空会社 | ベース |
J-Air | 大阪 |
日本エアコミューター | 鹿児島 |
北海道エアシステム | 丘珠 |
フジドリームエアラインズ | 名古屋・静岡 |
天草エアライン | 天草 |
バニラエア | 成田他 |
ピーチ | 関空 |
春秋航空日本 | 成田 |
外資系航空会社
<アジア圏>
航空会社 | ベース |
キャセイパシフィック航空 | 香港 |
キャセイドラゴン航空 | 香港 |
エアインディア | 東京・大阪 |
<ヨーロッパ圏>
航空会社 | ベース |
ルフトハンザドイツ航空 | フランクフルト |
ブリュッセル航空 | ブリュッセル |
アリタリア航空 | 東京・大阪 |
イベリア航空 | マドリード |
ヴァージン・アトランティック航空 | ロンドン |
<その他の地域>
航空会社 | ベース |
ユナイテッド航空 | ロサンゼルス・サンフランシスコなど |
カンタス航空 | 東京・シドニー |
エミレーツ航空 | ドバイ |
カタール航空 | ドーハ |
エティハド航空 | アブダビ |
エジプト航空 | 東京・大阪 |
オマーン航空 | オマーン |
高卒で応募できる日系航空会社はいずれもベースは東京ではないところが多いので、中には地元や住んでみたいと思っていた地域の企業もあるかもしれません。外資系航空会社では、基本的にベースは企業の本拠地か東京のようです。ベースが東京であるかにこだわらず、『住めば都』の気持ちでその国や地域の文化・食事・人との交流を楽しめるなら、チャンスは少なくありませんよ。
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キャビンアテンダントになるためには、どのような高校に行くべき?
将来キャビンアテンダントになることを考えている、中学生のみなさんは高校の進路で悩んでいるかもしれません。しかし、高校進学に関しては、特別に意識して進路を決める必要はないかと思います。そう言う私も、高校は普通科を卒業していますし、どんな高校に行くかよりも、どのような高校生活を送ったかの方が重要だからです。
どうしても、将来のために選択したいのであれば、キャビンアテンダントは語学と切り離せない職業ですから、英語や余力があればその他の外国語を学べるカリキュラムのある高校が良いのではないでしょうか?
キャビンアテンダントになるために高校時代からできることは?
では、キャビンアテンダントになるために、具体的に高校生活をどのように過ごせば良いのでしょうか?高校時代からできることをいくつか挙げていますので、自分のできそうな事から始めてみてください。
仕事内容やどうしたらなれるかについて調べる
キャビンアテンダントは特殊な職業であり、なかなかハードな仕事です。漠然と「なりたいな」と思うだけではなく、実際にどんな仕事内容なのか調べてみましょう。また、仕事内容が特殊ですので、応募条件や求められる資質も一般企業とは異なる部分が多くあります。就職活動時に慌てなくてもいいように、前もってどうしたらキャビンアテンダントになれるか調べ、その対策を練っておくと安心ですね。
なぜキャビンアテンダントになりたいか再度考える
あなたがキャビンアテンダントになりたい理由は何ですか?「海外を飛び回る仕事がしたい」、「接客業がやってみたい」、「制服が着てみたい」など、理由はさまざまだと思います。なりたい理由を深く考えると、自然とこれから何をやっておけばいいのかが分かるはずです。
海外を飛び回りたいなら語学力が必要ですし、接客業がやりたいなら誰とでも明るく接する事ができるようにならなければなりません。できるようになりたいことと今の自分を照らし合わせてみると、自分の長所と足りない部分が見えてきます。自己分析をしてそれらが分かると、充実した高校生活を送れるでしょう。
英語の学習
日系・外資系関係なく、また国内線・国際線に関わらず、キャビンアテンダントになりたいなら英語力は必須です。もちろん学校でのテストのような読み書きの英語も必要ですが、キャビンアテンダントになれば英語はコミュニケーションツールの一つになります。相手の言っていることを理解し、自分の言いたいこと伝えられる程度の英語力が求められます。
ちなみに、日本人は間違いを怖がりすぎて読み書きはできるのに、実際に喋るのは苦手な人が多いです。しかし多少間違っていても、伝えようとする気持ちが現場でも大切になってきますので、今英語が苦手な人も恥ずかしがらず声に出して話す練習をしてくださいね。
熱中できるものを見つけてそれに打ち込む
学生生活で経験したことは、一生の宝になります。せっかくの青春時代ですから、キャビンアテンダントになるのに有利かどうかにこだわらず、何か熱中できるものを見つけてください。趣味でもいいですし、文化祭や運動会などの学校行事に力を入れるのもいいですね。
一つのことに打ち込める人は、責任感が強かったり辛抱強かったりと、キャビンアテンダントに必要な資質が備わってきます。また、実際の就職活動の面接でも、学生生活の様子や自分の性格を表すエピソードを聞かれることもあり、そんなときにすぐに話せる話題をもっているのも大きな武器になります。
体力をつける
キャビンアテンダントは体力のいる仕事です。長時間のフライトでも終始笑顔で接客したり、重いものを持ち上げたり運んだりしなければなりません。体力に自信のない人は、働き始めてから苦労しないように、今のうちから運動をして体力をつけておきましょう。採用試験で体力測定をしたり、水泳能力を試すためにプールでの測定があったりする航空会社もありますので、早めの対策がいいですね。
私の高校時代
高校時代、私はバレー部でキャプテンをしていました。幼い頃から運動が好きで、ずっとなにかしらのスポーツの部活に入っていたので、体力には自信がありました。またバレーボールはチームスポーツですので、チームワークの大切を学べたと思います。そしてキャプテンとして部員をまとめるリーダーシップを培い、責任感も養えたと思います。実際にある日系航空会社での最終面接では、学生時代に打ち込んだこと、部のキャプテンとして気をつけていたことを聞かれましたが、自信を持って答えられたのは良かったと思っています。
学業面では、一番得意な科目は英語でした。高校時代には漠然とした憧れはあったものの、まだキャビンアテンダントになろうとは真剣に考えていませんでした。しかし大学進学にあたり、徐々に得意な英語を活かせる職業に就きたいと思うになりました。大学を選ぶ段階では就職のことを決断してはいなかったので、将来の選択肢の幅を広げるためにも、当時の私の学力で行ける一番良い大学を目指しました。
私の高校では、文化祭や運動会の他にも、球技大会や水泳大会がありました。そのすべてに積極的に参加することで、多くの人と関わりを持て、いろいろな経験ができました。学校行事は面倒に感じる人もいるかもしれませんが、真剣に参加してみると良い思い出となり、社会人になってからも人との関わり方や積極性といった点で活きています。
これからCAを目指す高校生、中学生の皆さんへ
中学生・高校生で自分の将来を考え、行動しようとしているのは、とても素晴らしいことです。早く行動を起こせば、それだけ十分な時間をかけて対策をとることができます。
しかしキャビンアテンダントを目指すあまり、一生に一度の学生生活を制限するのはもったいないと思います。今は関係ないと思うことでも、一生懸命に取り組んだことは将来必ず生かせるチャンスがくるはずです。
勉強・スポーツ・趣味・友達・学校行事と、学生時代にしか経験できないことはたくさんあります。キャビンアテンダントになるために、できることはしっかりやりつつも、学生生活も満喫してくださいね。
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この記事を書いたCA(客室乗務員)は・・・
美咲さん
大使館での秘書業務を経験後、海外エアラインの客室乗務員に転職。結婚と夫の海外赴任に伴い、客室乗務員を退職し、現在はヨーロッパ在住。