狭い機内で長時間のフライトは時間を持て余してしまうという人も多いのではないでしょうか。「あれば便利かなと考えていろいろ準備はしたけれど必要なかった。」「 大きなバッグにしてしまい収納に困った。」「一体何を持ち込めばいいの?」など、機内持ち込み手荷物についての質問をよく受けます。
必要最低限の持ち物をコンパクトにまとめておけば機内でも安心です。少しでも快適に楽しい空の旅となるようなスマートな手荷物管理術をお教えします。
機内持ち込み手荷物のサイズを確認しよう。
航空会社によって多少の違いはあるものの機内に持ち込める手荷物は、「身の回り品(ハンドバッグ、ノート型パソコン など)のほか1個、総重量は7〜10kg(航空会社によって違う)まで」と決まっています。
また、キャスター付きの手荷物を持ち込む場合は、 「キャスターや持ち手を含む3辺の和が115cm以内 かつ、3辺それぞれの長さが55cm×40cm×25cm以内」という明確な決まりがあります。
私の場合は、空港内を身軽に移動できるよう受託手荷物以外の持ち物はハンドバッグ1個にまとめるようにしています。ハンドバッグは軽くて丈夫なものを選び、大きさはスーツケースの上に乗せておさまるサイズ、手荷物検査などで横に倒しても中身が出ないようジッパーなどがついてしっかりと口を閉じることができるものが安心です。
ハンドバッグに入れるのは…。
日本国内からアジア各国など3〜6時間程度の短・中距離路線では、多くの場合は日中のフライトが多いのが特徴です。LCC航空会社の就航により早朝や深夜に出発する便も増えてきましたが、一晩を機内で過ごすという必要はなく持ち物は最低限にまとめることができます。
搭乗券、パスポート、現金、時計などの貴重品や、スマホ・パソコン・タブレット端末とモバイルバッテリー、入国書類などを記入する際に必要なボールペンなどの必需品に加え、乾燥する機内での水分補給のためにペットボトルの水、気圧の変化で起こる耳の詰まりを防ぐこともできる飴やガム、歯ブラシ、冷える機内での防寒着(パーカーやストール、靴下など)、ハンドクリームやリップクリームなどの保湿グッズ、頭痛薬などの常備薬、タオルハンカチ、ウェットティッシュ、アルコールジェルは最低限あると便利です。
8時間を超える長時間のフライトの場合には、機内用のスリッパ、少しでも快適に休めるようアイマスクや耳栓、ネックピロー、コンタクトレンズを使用している人はメガネを持ち込むといいでしょう。メイク落としや化粧水はコットンに染み込ませたものを準備してジッパー付きの小袋に入れておくとかさばらずに済みます。長距離路線では長い間同じ姿勢を続けることによって足がむくみやすくなります。着圧ソックスを着用するとかなり軽減されますのでオススメです。
最近では機内のエンターテイメント設備が充実している機材が多く、個人モニターで映画を楽しめたり、USBが設置されスマホの充電ができたりと随分過ごしやすくなっています。時間潰しのために持ち込むガイドブックや本などもできるだけデジタル化することによって手荷物を減らすことができます。
液体物を機内に持ち込む場合には100ml以下でジッパー付きバッグに収納しなければなりません。空港によってはジッパー付きバッグの用意がある場合もありますが、念のため余分に用意しておくと安心です。また、保湿クリームなども液体物としてみなされますので注意が必要です。機内に持ち込んだのはいいけれどバッグの中で行方不明…という事態を防ぐためにも、パスポート、ボールペンなどの必需品はひとつのポーチに、保湿グッズや快眠グッズなどもそれぞれまとめておくと取り出しやすくなります。空港でお土産を買って荷物が増えてしまった時のために、コンパクトに折りたためるエコバッグがひとつあると便利です。
飲み物は機内でももらえるしかさばるからという理由であまり持ち込まない人が多いのですが、悪天候によって揺れが続く場合など機内サービスが中断し、 飲み物が提供されないこともあります。薬を飲みたい時などすぐ飲めるようペットボトルの水が手元にあると安心です。他に、シリアルバーやチョコレートなどはサバイバルフードとして準備しています。緊急時に使用するため全客室乗務員が常備している小さなフラッシュライトは現在でもポーチに入れて持っています。また、リラックスや安眠効果のあるアロマグッズ(ロールオンタイプが便利)やハーブティーのティーバッグを持参しています。冷房が強い上に冷たい飲み物が多い機内では、暖かい飲み物を飲むだけでリラックス効果がありますよ。
まとめ
機内でお会いする旅慣れている人の多くは、座席の下にすっぽりとおさまるサイズのコンパクトなハンドバッグひとつで搭乗されます。他の人の邪魔にならないよう、頭上の手荷物棚を何度も開け閉めしなくても良いように、必要なものを見極め、手荷物をコンパクトにまとめて身軽に移動ができるようになれば海外旅行上級者です。快適な空の旅になるように手荷物管理にも気をくばってみてくださいね。
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この記事を書いたCA(客室乗務員)は・・・
桜子さん
海外の大学へ留学後、旅行やビジネスコミュニケーションの仕事を経験し、日系航空会社の客室乗務員へ。アジア・中東・欧州での生活経験あり。