少しずつ秋めいてきて、街でもハロウィンのデコレーションやハロウィングッズ、パンプキン味のスイーツなどを見かけることが多い季節になりました。
10月31日のハロウィンにちなみ、日本でも仮装パレードやイルミネーションをはじめとするイベントが各地で開催されるなど、皆様の周りでも年々ハロウィンが浸透してきているのではないでしょうか。
ハロウィンの起源
ハロウィンといえば、仮装をした子供たちが「トリックorトリート」と、ハロウィンの飾り付けをされた家々を回ってお菓子をもらうことで知られており、アメリカのイベントだと思っている人も多いと思いますが、実は、ハロウィンの起源がアイルランドにあると知っている人がどれほどいるでしょうか。
かつて、現在のアイルランドにあたる地方に暮らしていたと言われる古代ケルト人が、1年の終わりとされた10月31日に死者が戻ってくると言い伝えられてきたことに対し、霊や魔女から身を守るために仮面をかぶって、魔除けの焚き火を行った宗教的意味合いの強いお祭りが、ハロウィンの始まりとされています。その後、アイルランド地方からスコットランド地方、アメリカへと渡り、徐々に宗教教的意味合いは薄れ、今のような季節のイベントとして根付くようになりました。
その後、イギリス、カナダをはじめとする英語圏や、ヨーロッパ各地、また日本や中国、韓国といったアジア圏へも浸透していったのです。 現在でも、アイルランドではかつてのようなハロウィンのお祭りが開催されており、世界でも唯一ハロウィン休みがあり、皆でハロウィンを祝っているようです。
国によって異なるハロウィン
客室乗務員の仕事をしていて興味深かったことのひとつは、世界各国で同じように盛り上がりを見せていると思っていたハロウィンが、国によって全く扱いの違うイベントだったことです。
イギリスのハロウィン
例えば、アイルランドのお隣の国イギリスの人々にとってハロウィンは、アメリカのお祭りと認識されており、ロンドンのような国際都市を除いては、ハロウィンにちなんだ大きなイベントが開催されることもありません。
カナダのハロウィン
アメリカのお隣カナダではアメリカ式のハロウィンの影響が強く、「トリックorトリート」と街を回る子供達をよく見かけます。仮装大会や様々なイベントが開催され、家々のデコレーションにも気合が入っており、季節の大きなイベントとして扱われていました。
中東のハロウィン
一説ではキリスト教に関連があると言われることもあり、イスラム教徒の多い中東では、ハロウィンの「ハ」の字もありませんでした。
ドバイのような外国人居住者が多い都市では、外国人が通うインターナショナルスクールなどでハロウィンイベントを行うことはあっても国としては全く関心なしといった具合です。
メキシコ・スペイン・イタリアのハロウィン
カトリック教徒の多い、メキシコ・スペイン・イタリアなどでは、10月31日から11月2日にかけて、死者が戻ってくるとされる「死者の日」という祭りが開催されます。
特にメキシコでは、祭壇を多くの花々で飾り、お供え物をし、ガイコツの仮装をした人々が街にあふれる1年で最も重要な祭りです。そのため、ハロウィンという日はありません。
日本やアジアのハロウィン
日本や中国・韓国をはじめとするアジア各国では、アメリカ式のハロウィンが浸透しています。仮装してパレード、パーティーなどのイベントが開催されているのもアメリカの影響が強いようです。
世界を知ることができる客室乗務員の魅力
クリスマスのような宗教的意味合いの強いイベントや、ハロウィンのような国によって違いのあるイベントでも、柔軟に浸透して楽しめてしまうのは日本の良いところではないでしょうか。
季節のイベントや国によって違いがあるイベントをそれぞれ実際に目で見て楽しめるのも、いろんな国を訪れることができる客室乗務員の醍醐味です。
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この記事を書いたCA(客室乗務員)は・・・
桜子さん
海外の大学へ留学後、旅行やビジネスコミュニケーションの仕事を経験し、日系航空会社の客室乗務員へ。アジア・中東・欧州での生活経験あり。