チーフパーサー経験者が語るモチベーションを高めるチームワークのつくり方

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チーフパーサー経験者が語るモチベーションを高めるチームワークのつくり方

毎便異なるCAで構成されるフライトの総責任者であるチーフパーサー。

毎回「初めまして」のフライトメンバーをいかに効率的かつモチベーションの高いプロ集団にまとめ上げるか、経験者が伝授します。

上司が与える第一印象でチームの雰囲気は決まる!

私たちCAがまず初めに学ぶことは第一印象を意識すること。お客様に搭乗時のご挨拶をする際、3〜5秒で印象が決定し、見た目で9割を判断されると学びます。

これは初対面のフライトメンバーとブリーフィングデスクで顔を合わせた瞬間も同じです。

気を遣うお客様、または先輩や上司には意識することは多くても実際部下や後輩などには知らず知らずのうちに雑な挨拶になってしまっていることはありませんか?後輩達はチーフ(上司)の最初の挨拶ひとつで今日の乗務が楽しいフライトになるか、胃の痛くなるような緊張したフライトになるのかこの一瞬で判断しています。

面白いことに機内で初顔合わせするパイロットもCA全体を見た瞬間に「あ、今日のチーフは怖いんだな」と一瞬で分かるそうです。チーム全体の雰囲気作りは上司である自分の言動にあることを念頭に置いて、第一印象(もしくはその日の最初の印象)を意識しましょう。

特に気分のムラがある上司は嫌がられます。部下達も顔色を伺う余計なストレスを抱え業務そのものに集中できません。その日の気分が乗らなくても俳優になったつもりで部下に接する事がその後のチームワークを左右します。

チームの一人ひとりを見極める力の重要性

毎回違うメンバーと一緒に乗務する事で磨き上げられるのは個人個人を見極める力。メンバーリストには入社年やサービス資格の有無などだいたいパッと見て判断できる情報も載っていますが、顔合わせの地点でさらに本人の今日のモチベーション、個性などを早期に把握し今後のマネジメントに役立てます。

例えばざっと分類してみて以下のようなタイプ。

  • 乗務経験が浅くて周りの顔色をとにかく伺う入社間もないタイプ
  • 時間直前に来て下準備を全くしていないが上手く業務をこなせる要領の良いタイプ
  • 経験はあるものの新しい事を学ぼうとする勉強意欲の強いタイプ
  • 後輩の面倒や育成を好んでする世話好きタイプ

部下たちの言動や雰囲気からこれらが「ピンとくる感覚」を養いましょう。今後のチームワークの作り方の大きなヒントになります。

経験不足、得意・不得意をチームで補う配置方法

上記で挙げたヒントをもとにチームの構成を考えます。

新入社員、経験が浅い

「わからない事は○○先輩に聞きなさい」というように教育担当者を近くにつけておく。間違えた事をひとりで抱えてエラーを起こす前にかならずエラーチェーンを切れるリスクヘッジを用意しておく。

責任感がある、後輩指導に熱心、向上心が強い

このようなタイプには自分の目が届かないところをカバーするための自分の代替役としてマネジメント業務の一部を委譲しましょう。

このポジションはいわば自分の分身として動いてもらう「キーパーソン」として位置付けします。上司である自分への細かな報告を指示しておけば自分の目となり耳となって働いてくれるでしょう。

要領が良い、仕事はできるが向上心は特にない、人の分まではやらない

このようなタイプはキーパーソンの下に配置し、業務内容や範囲を明確に指示しておきます。

余計な事はしないものの、指示されたものは的確にこなせるので「これが終わったら次はあれ」といったように先に指示を出す、またはまた後輩の教育・育成を担当させるなど担当業務を与えればその通りに仕事をしてくれます。

必ず責任者の自分に最終報告させる

飛行機のキャビンは長く、一番前にいるチーフから一番後ろは目が届きません。ここでチームワークを最終的にうまく円滑に回すために忘れてはいけないのは報告を都度させること。

今どういう状況か、新入社員はミスなく仕事できているかなど各クラスの状況を報告させます。ここでポイントはだいたいどのタイミングで報告するか、報告のポイントを先に指示しておくこと。これをしておくと、個人個人でバラバラな感覚で報告される前に決まったタイミングで知りたい情報が自分に集まってくるようになります。

まとめ

個々の能力を把握し、経験値や性格によってペアリングを決め、業務を振り分け、最終的な報告体制までのチームワークを醸成するには、まず指示を出す自分の頭を整理しましょう。慣れないうちはメモにして順序を追いながら指示を出すのも一つの手です。

重要なのはチェスのコマのように予め計算して上手く部下を配置していく事です(言い方はあまり良くありませんが…)。この計算を誤ってしまうとチームワークが上手く機能せず、ミスが発生した場合には最終的に責任者である自分の責任となります。リスクの芽は早いうちに自ら積んでおくつもりでマネジメントに臨みましょう。

そしてなによりもまず自分がチームの中で憧れの上司となる(時には演じる)こと、信頼されることが重要!きっと後輩達は喜んでついてきてくれるはずです。

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この記事を書いたCA(客室乗務員)は・・・

ca4涼子さん

国内系大手航空会社の国際線客室乗務員として10年以上勤務し、世界中をフライトで飛び回る。世界の大都市・グルメ・音楽・カルチャーに関心を持ち、結婚に伴いヨーロッパでの海外生活を始める。翻訳・通訳歴も数年あり、英語・ドイツ語はビジネスレベル。

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