企業研究とは、就職活動において志望企業について詳しく調べるプロセスのことです。
志望する企業の事業内容や職種、働き方について調べ、企業への理解を深めるとともに、自分の志向に合う企業と出会うためにも非常に大切な作業です。そのため、就職活動をしながら自己分析とともに行うことが多いです。
しかし、客室乗務員(CA)を目指す皆さんからは、「何を調べたらいいのかわからない」「どうやって始めれば良いかわからない」などの声も多く、企業研究は悩んだりつまずいたりすることが多いのも事実です。
そこで今回は、客室乗務員(CA)を目指すための企業研究のポイントをご紹介します。新卒でも既卒でも、これから就職活動や転職活動をしようとしているみなさんに役立つ内容となっていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
企業研究の目的
企業研究を行う目的は主に2つあります。
- ①企業が求める人材像を理解するため
- ②自分の志向に合う企業と出会うため
自分の志望する企業が求める人材像を理解すると、それに合わせた自己アピールの伝え方を考えることができます。十分な企業研究を行うことで、志望動機が的確なものになりますし、企業側にも志望度や熱意が伝わりやすくなります。
企業研究のプロセスでは、企業への理解度を深めながら自分に合う仕事や企業についても考えられるため、自己分析にもつながります。
客室乗務員(CA)を目指す人はすでに志望する業界、職種が決まっているため、的を絞った企業研究ができるというメリットがある一方、憧れや理想などのイメージを持っている人も多く、志望企業の事業内容や業務内容などの詳細まで理解できている人は少ないです。
企業のことをあまりわかっていないまま就職すると、「思っていたのと違った」「こんなはずではなかった」と、すぐに辞めてしまうということにつながりかねません。
企業研究は、最終的に自分に合った会社を見つけるためと捉えると、より的を射たものになるでしょう。
企業研究の具体的な方法
- ①企業のコーポレートサイトを見る
- ②企業説明会・セミナーに参加する
- ③実際に飛行機に乗ってみる、現役客室乗務員(CA)に話を聞いてみる
①企業のコーポレートサイトを見る
企業のホームページには、顧客向けのページとは別にコーポレートサイトというものがあります。コーポレートサイトにはその企業の情報が溢れています。
具体的には、
- 企業理念
- ビジョン・企業行動指針
- 社長メッセージ
- 経営情報
- 企業の歴史
- 路線・機材
- サービス
- 安全の取り組み
- 社員の声
- 客室乗務員(CA)の職務内容
- 社内制度・キャリアアップ制度
- 待遇・福利厚生
などです。
これらの情報から、その企業が対象とする顧客や市場、事業展開などについて理解できるとともに、入社後のキャリアパスをイメージすることができます。
グループ会社がある場合にはそのグループ内での位置付け、また、ライバルとなるエアラインや、路線を争っている新幹線などがある場合には、その競合他社についても調べておくようにしましょう。
サービス内容や安全の取り組み、顧客満足度調査の結果などからは、客室乗務員(CA)の職務や役割なども見えてきます。
社員の声や社内制度、キャリアアップ制度の情報からは、客室乗務員(CA)としてのキャリアパスや別の職種への配置転換なども含め、ライフサイクルが変化しても長く勤められる企業であるかどうかがわかります。
②企業説明会・セミナーに参加する
企業説明会やセミナーへの参加からも同じような情報を得ることができます。
異なるのは、実際に質疑応答の時間があり、より現場に近い人の話を聞くことができるということです。
③実際に飛行機に乗ってみる、現役客室乗務員(CA)に話を聞いてみる
できれば実際に飛行機に乗ってみる、現役客室乗務員(CA)に話を聞いてみるということも大切です。乗客として利用してみると、違った目線で客室乗務員(CA)の職務を見ることができます。
実際に利用してみる場合には、飛行時間の短いフライトがおすすめです。飛行時間の短いフライトでは、限られた時間の中でテキパキと乗務する客室乗務員(CA)の様子を見ることができます。
ほかにも、時間と予算が許せば普段は利用しないプレミアムクラスやビジネスクラスなどを利用してみるのもよいでしょう。チーフパーサーや経験豊富な客室乗務員(CA)の様子から、キャリアパスについても具体的にイメージすることができるようになります。
最後に
エアライン業界は華々しく見える一方で、近年のコロナ禍や世界情勢など、影響を受けやすい業界でもあります。そのため、エアライン業界や企業を広い視野でより具体的に捉え、会社とともに生き残っていける人が評価されている傾向にあります。
「なぜ客室乗務員(CA)なのか」「なぜこの会社を選んだのか」に加えて、自分がどのような働きができるかをアピールするためには、志望企業をどれだけ深く理解しているかにかかっています。企業研究の深さは自分の自信にも繋がりますので、時間をかけて徹底した企業研究を行いましょう。
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この記事を書いた人
東京・福岡の少人数制エアラインスクールCAコンシェルジュの運営事務局・広報スタッフです