CAとして自分が何気なくして差し上げた事でも、お客様にとっては特別な空の旅での特別な出来事。毎日飛んでいると当たり前になりがちなのですが、お客様から後でフィードバックを頂けた時には、ハッとします。
当たり前だと思ってしたあの時の私のサービスにこんなに感動してくださったんだ、と逆にこちらが嬉しくなったり。そんな時にやりがいを感じました。
ファーストクラスのシャンパン
例えばご夫婦で搭乗されているお客様と何気なく話していたら、実はこの旅行はハネムーンだった事が発覚した時。それを知ったからにはまずファーストクラスへ直行します。
通常はクラスを超えてのサービスは提供しませんが特別にファーストクラスのシャンパンでオリジナルカクテルを作り、シャンパングラスにリボンや生花で飾り付けし、デザートも特別に拝借。チョコレートでお名前や日付などを入れてクルーのメッセージカードも添えて当のお二人にお祝いのサプライズを演出したりします。
バースデーもしかり、実はこれは私達クルーにとっては特別ではなく、ある意味すでに伝統的なサプライズサービスの1つになっています。
お客様だけの特別なフライトを
でも以前一度だけハネムーンのお客様が「亡くなったお母さんにもいて欲しかった」とおっしゃった事がありました。
そこで色々と考えた末、グラスを3つ用意することに。天国のお母様も一緒に乾杯して下さい、とお渡ししたところ涙を流して喜んでくださり、逆に私達も涙ぐんでしまった事がありました。
乗客として搭乗されているお客様にも1つ1つストーリーがあって、その気持ちに添えた事でハネムーンという特別なフライトをさらに特別なものにできた、というやりがいを強く感じました。
国内線ではたくさんのお客様と出会う
乗客として飛行機に乗るとやっぱりCAは目につきますよね。でもCAとして乗務するとなるとエコノミークラスのキャビンで大体CA1人あたり50名ほどのお客様を担当します。
エコノミー全体で200名のお客様であればCAはたった4-5名。立ってキャビンを見渡してみると分かるように席がずらっと並んでいて、お客様一人ひとりの顔の細かな違いなどもパッと見ても分かりません。
それが国内線になれば1日3便は乗務しますので3倍のお客様とお会いする訳です。
お客様からの感謝の手紙
毎日飛んでいると当たり前になってしまうフライト。でも、そんな時にお客様から感謝の手紙やメッセージを頂いたり、時には小さな子から絵をプレゼントしてもらったり、フライト後にバゲージクレームで見かけて「さっきはありがとうと 」とわざわざ声をかけに来てくださったり、その度にハッと目を覚まさせられました。そして人対人として喜びや感動を共有する、それが私達の心の原動力であり、やりがいですね。
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この記事を書いたCA(客室乗務員)は・・・
涼子さん
国内系大手航空会社の国際線客室乗務員として10年以上勤務し、世界中をフライトで飛び回る。世界の大都市・グルメ・音楽・カルチャーに関心を持ち、結婚に伴いヨーロッパでの海外生活を始める。翻訳・通訳歴も数年あり、英語・ドイツ語はビジネスレベル。