台風、地震、テロ・・・飛行機の運航トラブルがあった際のCAへのお仕事や運行への影響は?

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台風、地震、テロ・・・飛行機の運航トラブルがあった際のCAへのお仕事や運行への影響は?

天候や災害、国際情勢…これらの問題によって引き起こされる遅延や運航キャンセルは航空会社として避けられないものです。

このような時、飛行機の運航や客室乗務員の仕事にはどのような影響が出るのでしょうか?

CAは急なスケジュール変更や現地のホテルに缶詰めになってしまう事も・・

社内の様々な部署が一丸となって飛行機の機材繰りやクルーの編成変更など迅速に対応します。CAは急なスケジュール変更や現地のホテルに缶詰めになってしまう事も・・

天候や災害で言えば夏なら台風、冬なら大雪などの影響で大きく運航が乱れる事がありますし、地震の場合は滑走路にひびが入っていないかチェックが入りますので滑走路の閉鎖などを引き起こし、これも遅延や欠航の原因になります。

アメリカの同時多発テロの時は?

国際情勢では例えばアメリカの同時多発テロの時はニューヨーク行きの全ての便は上空で急遽他の空港に臨時着陸を指示されました。

2008年タイでは大規模デモにより空港が何日にも渡って占拠されたり、クルーのステイ先である市内中心地で爆発があった事もあります。2010年にはアイスランドの火山の噴火によって欧州全土で空港が次々閉鎖され多くのクルーがヨーロッパに取り残されました。

また2011年には東日本大震災があり長期間に渡り多くのフライトに影響が出ました。

そもそも飛行機の運航とは、常に航空機とクルー(パイロットとCA)が移動していますね。これらが現地に到着してからようやく次の便が飛ばせる訳です。色々なフライトパターンがあり一概には言えませんが、クルー交代が発生する場合行き便が大幅に遅れたり到着しないとなると、すでに現地で待機しているステイ中のクルーは現地から出られないわけです。

日本国内であれば日本各地の空港に空港事務所がありますので、例えばクルーを急遽新幹線で移動させたり、他の便に乗務予定だったクルーと入れ替えたり、代替の飛行機は他の近くの空港から持ってくるなど対応できますが海外であればそう簡単にいきません。

突発的に起きたトラブル時の運航管理はどこでどのようにしているの?

航空会社には一機ごとの飛行機やCA一人一人の動きを管理する部署(オペレーションコントロール)があり、彼らがこれらに迅速に対応します。整備部門からどの機材が今すぐ代替として飛ばせるか連絡を受け、機材変更するならその便には何人のクルーが必要か、急遽新たにクルーを立ち上げる場合は彼らの勤務が可能かどうかを確認してメンバーを確定していきます。

というのもクルーには勤務協定というものあり、前回どの程度の距離のフライトを飛んだか、何時に勤務終了したか等によって細かく協定上で決められた休息時間が与えられます。その休息時間を繰り上げて再びフライトに駆り出す事は基本的にできません。

さらにCAによっても資格が異なりますので、B777は飛べてもB787は飛べない、エコノミー担当はできてもビジネス担当はできない、等かなり細かな条件があります。これらの条件をすべてクリアできるCAを割り出して必要な人数を絞り出していきます。コンピューターで情報は管理されているものの気の遠くなるような作業です。

では上空を飛んでいる飛行機の場合どうでしょうか。空港閉鎖となっては着陸できませんので残った燃料の許す範囲でどこかに着陸しなければなりません。

予定目的地ではない空港に着陸するダイバート(代替着陸)に備え、もちろん予めコックピトのコンピューターには代替空港までの飛行設定もしてありますし予備の燃料も積んでいます。ダイバートした場合、最悪クルーも24時間を超えての勤務や、臨泊を余儀なくされたりする事があります。

東日本大震災が起こった時、CAは・・・?

私が実際に経験した大きな事例としては東日本大震災でしょうか。当時所属先だった羽田の空港事務所でスタンバイ中でしたが東京も震度5の揺れがあり全便が突如キャンセルとなりました。

出発ロビー内や機内に搭乗したお客様は全てX線検査場外に出され、電車もバスも動かないので空港はすし詰め状態。東京湾上空はお台場での火災や千葉のガスタンクの爆発で真っ暗になり、爆発の炎まで見えましたが事務所にテレビもなく、携帯のネットも繋がらないので状況が掴めずかなり不安でしたね。

事務所内はキャンセル便となった飛行機から戻って来たCAで溢れかえっていましたが、私は約4時間後に西日本への運航が再開され岡山への乗務が決まりました。結局実際に何が起こったのか知ったのは岡山のホテルでテレビをつけた時でした。

この日の羽田では帰る交通手段もなく帰宅できないCAたちが会議室やロッカーなどで毛布にくるまって寝る事になり、そのままシャワーも浴びられず翌朝から乗務したという同僚もたくさんいたようです。

さらに2日後に飛んだシカゴ便は海外へ脱出する外国人旅客で急遽満席になっていました。ちょうど福島の原発のメルトダウンが起こるかどうかというところだったので、正直心のどこかでこのまま日本に帰れなくなるのではと覚悟したのを覚えています。

この災害時のフライトオペレーションに関しては急遽緊急対策本部が設置され各部署総出で対応していました。運航の最前線で世界を飛び回るCAという仕事も、実は華やかなイメージとは裏腹に常に予期できず緊迫した状況と隣り合わせなのです。

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この記事を書いたCA(客室乗務員)は・・・

ca4涼子さん

国内系大手航空会社の国際線客室乗務員として10年以上勤務し、世界中をフライトで飛び回る。世界の大都市・グルメ・音楽・カルチャーに関心を持ち、結婚に伴いヨーロッパでの海外生活を始める。翻訳・通訳歴も数年あり、英語・ドイツ語はビジネスレベル。

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