肌トラブルを起こしやすいヨーロッパの硬水と乾燥。硬水にはミネラルやマグネシウムが多く含まれていて、コーヒーメーカーや湯沸かしポットなど1~2週間ほど使ったら目に見えて白っぽくカルキ(石灰質の水垢)がこびりつき始めるほど。この水で顔や髪を洗ったら一体どうなるのでしょうか?
また空気も一年を通して湿度が低く乾燥しています。保湿対策は何をすればいいのでしょうか?
硬水が石鹸カスの原因となり肌トラブルに
ヨーロッパの基礎化粧品売り場を見てみると分かるように泡立てるタイプの洗顔料はほぼ皆無。では何で顔を洗っているのでしょうか。
日本ではほとんどお目にかかる事はない拭き取り洗顔やクレンジングミルクが主流です。日本人としてはやっぱりメイク落とし→泡立てて洗顔→保湿といきたいところですが、国によって方法が違うのにも理由があります。
実は硬水と石鹸は相性があまり良くありません。泡立ちが悪く、特にアルカリ性石鹸だと硬水で成分が凝固するため石鹸カスの元になります。この石鹸カスは肌の上でヌルヌル感として残ったり、毛穴に詰まって肌荒れの原因になることも。
ドイツの洗濯機を例に取ってみても分かります。こちらの洗濯洗剤には基本的に水を軟水化する成分が含まれていますが、それでも白い衣類は洗うほどだんだんと黒ずんできます。これはどうしても取り切れない石鹸カスによるもの。
ではどのように洗顔するのが良いのでしょうか。ヴォルビックのような軟水やブリタでろ過した水を使う事も可能ですが現地ではそもそも洗顔料すら手に入らない上に面倒で経済的ではないのでまずおすすめしません。郷に入れば郷に従え、私のドイツでの洗顔方法はこちら。
1.すすぎ洗いより拭き取りクレンジング
カルキを含む水をできる限り使わず、コットンとクレンジングウォーターまたはクレンジングミルクを用意。どのブランドからも大抵出ていますし、薬局コスメのお手頃なものもありますが私は間違いなくフランスのブランドBIODERMAのSensibio H2O(拭き取り化粧水)をお勧めします!
これはCA現役時代から機内や海外のホテルで使っていましたが、とにかく優秀。アイメイクも綺麗に落ちるのにその後の保湿感も素晴らしいです。ミルクで汚れを浮かして化粧水で拭き取る、いわゆる2ステップではなくこれ1本でいいので毎回巨大ボトルでリピ買いです。
ドイツブランドで言えばオーガニックで有名なWeledaやLOGONA、Dr.ハウシュカなどがあります。これらのReinigungsmilch(クレンジングミルク)タイプの洗顔も必要な油分を落とさず、クレンジング後もしっとり。
ただ注意したいのはマスカラなどのしっかりアイメイク。ミルクタイプのクレンジングだと落ちにくいこともありますが、ここはゴシゴシこすらずにアイメイクリムーバーと綿棒などで綺麗に落としましょう。
2.髪にはヘアマスクより洗い流しさないトリートメントを
乾燥の原因にもなる硬水ですが、入浴だけはどうしようもありませんよね。洗髪に関してもどうしても硬水で洗う事になるのでここでも髪の乾燥トラブルが起こりがち。
髪のコンディショナーやヘアマスクなど色々なタイプが売っていますが、結局最後に硬水ですすぎ洗いしてしまっては保湿成分が抜けて乾燥の原因に。
保湿はタオルドライをしてから洗い流さないトリートメントで毛先を中心に揉み込みましょう。その後髪の自然乾燥はNG!ドライヤー乾燥ならキューティクルも閉まりますので、保湿した髪の表面に蓋をする感覚でさっと乾かしてしまいましょう。
私はアロガンオイルのトリートメントを少量毛先に伸ばしていますが、かなり濃厚なオイルですのでそれだけでかなりしっとりしますし静電気も防げますよ。
3.季節による肌荒れや敏感肌には一手間加えて
年中湿度が低い上、乾燥が酷い冬場を乗り越えても油断大敵!5月ごろ花粉が一気に飛ぶ季節は特に注意が必要です。私はこの時期に乾燥がいちばん酷くなり、気づいた時には二の腕やスネが真っ白に粉を吹いていたこともあります。
こんな時のお助け対策として使うのはアベンヌウォーター。通常の保湿に一手間加え、お風呂上がりに髪から顔、身体まで全身に吹きかけます。これだけでもしっとり、髪も乾いた時の収まりが全然違いますよ。その後ボディクリームで油分を与えて乾燥を防ぎます。
極度の乾燥や敏感肌には皮膚科も推奨するEucerinのボディクリームがおすすめです。私は乾燥で一気に肌荒れしてしまった緊急事態に何度もお世話になりましたが敏感肌にも優しく保湿感も抜群でした。
まとめ
いかがでしたでしょうか?海外旅行する際にもこれらのポイントを押さえて基礎化粧品を選ぶと肌のトラブルを回避しやすいと思います。現地のドラッグストアにはよく旅行サイズの小さいボトルも売っていますので一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いたCA(客室乗務員)は・・・
涼子さん
国内系大手航空会社の国際線客室乗務員として10年以上勤務し、世界中をフライトで飛び回る。世界の大都市・グルメ・音楽・カルチャーに関心を持ち、結婚に伴いヨーロッパでの海外生活を始める。翻訳・通訳歴も数年あり、英語・ドイツ語はビジネスレベル。