【航空業界の企業研究に】地域に密着したエアラインの魅力とは

就活シーズンがスタートし、各航空会社の新卒客室乗務員の採用情報も発表になりましたね。客室乗務員を目指すみなさんも受験に向けて準備を開始していることと思います。

現在日本国内には大手2社エアラインと呼ばれるJALとANAをはじめ、LCCと呼ばれるピーチアビエーションやジェットスタージャパン、そしてそのどちらにも属さず独自のサービスで他社との差別化を図る地域密着型のエアラインがあります。

就活で企業研究を行うにあたり、JALやANA、そしてLCCの情報は多いのに地域密着型エアラインについての情報は手に入りにくいと思っている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、地域密着型のエアラインについて取り上げたいと思います。

地域に密着したエアラインとは?

【航空業界の企業研究に】地域に密着したエアラインの魅力とは

地域に密着したエアラインとは、国際線・国内線ともに広い路線ネットワークを有する大手エアラインやサービスを簡素化した価格重視のLCCに比べ、地域の名産品や特産品を使い地方活性化や観光振興にも積極的に参加するなど独自のサービスを展開しているエアラインです。

地方と地方、地域の人と人を繋ぎ、その地域の人の足となる、なくてはならない存在であることが特徴です。

また、使用する機材を統一することで機体にかかるコストを下げ、利用しやすい価格設定にすることで、少ない路線数でも常に8割以上の搭乗率を誇るという、小さいながらも地域の利便性を守るために必要なエアラインでもあります。

地域に密着したエアラインならではの魅力

地域に密着したエアラインの魅力は、地方の活性化や地方振興に繋がる様々なプロジェクトに参加できることです。

会社としての規模が小さいためスタッフひとりひとりの意見やアイデアが活かされやすく、またお客様との距離が近いためお客様の声を拾いやすいという特徴があります。

また、エアラインで働きたいけれど地元を拠点に勤務したいという人に人気なのもこの地域密着型のエアラインです。

では、ここで地域密着型のエアラインの例とその特徴について紹介します。

北海道の翼AIRDO

北海道内6都市と羽田空港を結び、北海道の観光促進にも役立っているエアライン。北海道産の素材を使った軽食や飲料を機内で提供しているほか、北海道の名産品や特産品の販売など北海道にこだわったオリジナルグッズの販売等、地方の企業や農産品を紹介し、地方活性化の役割も担っている。

顧客満足度国内ナンバーワンのスターフライヤー

北九州を拠点として福岡空港、関西空港と羽田空港、那覇空港などへ就航し、北九州唯一のエアラインとして地域になくてはならない存在。他社に比べてゆとりのある座席幅や高級感のある機内設備、ブランドコーヒーやチョコレートなどを機内で提供し他社との差別化を図っている。

地域と共に成長するソラシドエア

宮崎を拠点とするソラシドエアは、地域振興企画を多数実施するなど地域に根差した活動を行い地域活性化の役割を担うエアライン。1機体1自治体を基本に機体側面に各自治体のPRを行い、空と街、空と人を繋ぐプロジェクトを行っている。

リージョナルの可能性を追求するフジドリームエアラインズ

小型ながら快適性の高い機材を使い、地方と地方をダイレクトに結ぶフジドリームエアラインズ。地方空港の維持や成長に繋がるビジネスモデルを確立し、これまで陸路でしか移動できず長時間かかった移動時間を短縮するなど地方の人々の交通・移動手段としての路線の拡大している。

機内では地域の特産品を使用した飲料やお菓子を提供しており、観光振興の役割も果たす。

【航空業界の企業研究に】地域に密着したエアラインの魅力とは

地域に密着したエアラインの客室乗務員の仕事とキャリアパス

地域に密着したエアラインの客室乗務員の仕事でもっとも魅力的なのが、キャリアアップしやすいという勤務環境です。

大手に比べると運航している機体数が少なく同種の機材で運航していることが多いため、入社してからパーサーや先任客室乗務員になるまでの期間が短いとという特徴があります。

使用している機材が小型機の場合は客室乗務員がひとりで乗務することもあり、責任感はより強くなりますがその分やりがいも増えます。

また、客室乗務員全体の人数も少ないため同じクルーと乗務する機会が増え、チームワークが取りやすくフレンドリーな環境で働くことができるのも魅力のひとつです。

地域に密着したエアラインで働く客室乗務員の中には地元を拠点に働いている人も多く、結婚や出産などのライフイベントにおいても退職や転職をすることなく長くひとつの会社で働き続けることができるという魅力もあります。

地域に密着したエアライン就活に必要なこと

地域に密着したエアラインの客室乗務員を目指すにあたり必要なことは、しっかりと企業研究を行うことです。

地域に根差した活動や地域の名産品や特産品、観光振興に繋がるプロジェクトなど、エアラインが行っている活動や独自のサービスをしっかりと研究し、またその活動を続けるために何ができるのか、新しいアイデアはないかなど、エアラインとして他社との差別化を図るためにできることを考えるようにしましょう。

また、客室乗務員は直接お客様の声を拾える立場にあることから、常に新しい可能性の追求しながら情報の発信や共有を行う地域のサポーターとしての役割など、地域に密着したエアラインの客室乗務員に求められている人物像の追求を徹底的に行うことが重要です。

客室乗務員は、もはや花形職業ではない!?働きやすさという軸で選ぶ客室乗務員という仕事の魅力

まとめ

いかがでしたか?

地域に密着したエアラインは今回紹介したエアラインのほかにも、大手のグループ傘下にあるエアラインや独自のサービス展開で顧客獲得を続けるエアラインなど意外と多く、それぞれの特徴や取り組みを知ることが就活成功の鍵となります。

地域に密着したエアラインでは、地元を拠点に客室乗務員として勤務できるためキャリアパスを描きやすいだけでなく、ひとりの客室乗務員として地域のために貢献できるのも地域密着型エアラインの魅力です。

地域に密着したエアライン就活にあたり、チームの一員である客室乗務員としてできることは何か、よく考えてみてくださいね。

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この記事を書いたキャビンアテンダントは・・・

ca6桜子さん

海外の大学へ留学後、旅行やビジネスコミュニケーションの仕事を経験し、日系航空会社のキャビンアテンダントへ。アジア・中東・欧州での生活経験あり。

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