キャビンアテンダントを目指すエアライン受験の第一関門、それは言うまでもなく履歴書やエントリーシートでしょう。どんなに面接対策を入念に行ったところで、この最初の難関をパスできなければ日頃の努力の成果を披露する機会すら与えられません。
そんな残念な結果にならぬよう、自分の人となりを自らの言葉でうまく表現して、面接官の目に留まるよう魅力的な履歴書を作成しなくてはいけません。
しかし、これは言葉で言うほど簡単ではありませんし、受験生が一番頭を悩ませるところでもあります。今日はエアライン受験に際して、せっかくの努力が報われない残念な履歴書にならないためのヒントをご紹介したいと思います。
1. 履歴書では、陳腐な内容をあえて強調してはダメ!
私は、CAの現役時代に採用のお手伝いをした経験がありますが、どれも似通った内容の履歴書・エントリーシートが本当に多かったのを覚えています。自己PR欄では、「私は人と接することが大好きです」、「人に喜んでもらうことが好きです」、「留学経験や語学を活かしたい」というような表現が頻繁に見受けられました。もちろんこれらに触れてはいけないと言っているのではありません。それも立派な受験生の人となりでしょう。
しかし、ここで大切なのは、履歴書は限られたスペースの中で自己を売り込み、その仕事への情熱を最大限にアピールする絶好の機会です。しかし、採用の側から言わせると、航空会社のサービス業を志願する時点で、上記のような思いは敢えて口数多く語らずとも、だれもが基本的に持ち合わせているだろうという、いわば暗黙の了解なのです。
そして、それらを履歴書・エントリーシートという絶好の自己PRの機会にあえて重点的にアピールしてしまうのは、実にもったいないことをしてしまっていることになります。これではせっかく頑張って仕上げた履歴書が、数多くの中の一つに過ぎなくなってしまうのです。ありふれた内容を強調することは控えて、あなただけのオリジナリティーのある面を積極的にアピールしたほうが効果的です。
2. 他社にも使い回せるエントリーシートではダメ!
数多くの履歴書やエントリーシートに目を通していると、結構な割合で「これは他の航空会社にそのまま送っても使えるのでは?」というものに遭遇します。
これは、決してその受験生が他社でも通用するほど秀でたスペックを持ち合わせていることの表れだと解釈されるのではありません。それどころか、何もその航空会社でなくてもよく、ただ単にCAになりたいだけということを暗示してしまっていることと同じわけです。努力して自分なりの言葉で自分にしかない取り柄をうまく表現できたとしても、面接官にこのような印象を与えることになってしまっては本末転倒もいいところでしょう。
エントリーシートは、受験生がどれだけ企業研究をしっかりと行ってきたかを面接官にアピールする場であると言っても過言ではありませんし、また面接官が知りたい部分でもあるのは言うまでもありません。運よく面接に呼ばれても、場合によってはその企業への熱意を十分に面接官に伝えることができない質疑応答の形になるかもしれません。だからこそ、エントリーシートの中でその企業への熱い想いを必ずや伝えるべきなのです。他社にも使える履歴書やエントリーシートは面接官の琴線には触れないのです。
3.自分の長所を述べるだけではダメ!どういう場面で活かされるかまで伝えよう!
仮に、自分だけの長所や経験を自分の言葉で表現し、その航空会社への想いを伝える文章ができたとしましょう。しかし、ここで留まってしまっては詰めが甘い履歴書のままだと言わざるを得ません。
最後に挙げながらも一番重要なのが、その受験生を採用したら、どのような場面でその長所がどう活かされてくるのかということにまで言及することです。徹底した自己分析を通じて、その企業に自分がどう貢献できるかまで面接官が容易に想像できるように「気を遣った」履歴書であると、面接官の目を引く確率がグッと高くなるわけです。
これはなかなか容易なことではないかもしれません。しかし何も難しいことを書く必要はないのです。例えば、時間管理が得意なら、時間に限りがあるフライトの中で、常に時間配分に気を遣い効率よくサービスを提供することができるとまとめることができるかもしれません。つまり受験生が実際にCAとして働く姿が容易に絵に浮かぶ履歴書であることが書類通過への鍵なのです。
キャビンアテンダント受験の履歴書・エントリーシートまとめ
いかがでしたか?依然として競争率の高いエアライン業界。あまりにもありふれた内容では最後まで目を通してもらえない可能性すらあるかもしれません。
また、他の受験生がどのような履歴書を書いているか比較する機会もそうあるものではないでしょうから、自分の履歴書がどれだけオリジナリティーがあるかを確認することも簡単ではないと思います。
そこで今回は採用のアシスタント経験がある立場から、エアライン受験において、よりクオリティーの高い履歴書作りのためのポイントについてお話しました。自分のだけの「色」を存分に表現できる履歴書の作成のヒントになれば幸いです。
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この記事を書いたCA(客室乗務員)は・・・
彩夏さん
大学を卒業後、国内大手ホテルにて三年間勤務。その後、外資系の航空会社の客室乗務員を二社経験。機内での日英通訳として勤務した経験も持つ。