現在、高校生ですが将来、客室乗務員を目指したいと思っています。航空系の専門学校や大学、短大など、いくつか進路の選択で迷っています。
客室乗務員を目指す上ではどのような進路を考えたらいいでしょうか?
A.日本はまだまだ学歴社会、大学進学をおすすめします!
回答をしてくれたキャビンアテンダント
ユカさん
大学卒業後、客室乗務員として国内大手航空会社へ就職。人材サービス会社の事務職を経て、現在はフリーランスのライターとして活躍中。
専門学校に行かなくてもCAにはなれる
美容師を目指す人が専門学校を選ぶように、ホテルやエアライン、ブライダルに特化した専門学校がありますが、個人的には大学へ行くことをおすすめします。それは、客室乗務員は、専門学校に通わなくてもなれるからです。
実は私も、大学受験のときに進路に迷いました。客室乗務員などのエアライン業界を目指すための専門学校が多くあり、年齢で言えば一番早くなれる方法だと思ったからです。行きたくもない大学のために受験をしたり、勉強したりするのは時間の無駄だと思っていました。
悩んだ末、たまたま近くに住んでいた外資系エアラインに勤務していた知人に相談したところ、「学部や学校名が関係ない。どこでもいいから大学は卒業したほうがいい。」と言われました。客室乗務員に学歴は関係ないと言っても、まだまだ日本は学歴社会。特に国内のエアラインでは経歴をしっかりと見ており、場合によっては書類審査が通りづらいこともあるようです。
学生のうちにしかできない経験を積んでください
高校時代には行きたくないと思っていた大学。今となっては無駄な4年間を過ごしたとは思いません。学生のうちにしかできない経験がありますし、アルバイトもサークル活動も、語学留学にも行くことが出来ました。海外からの留学生との交流を通して、高校生のときは大嫌いだった英語も克服しました。
大学では、必ずしも語学系の分野を学ぶ必要はありませんし、客室乗務員の中には看護師や薬剤師などの資格を持った人もいます。大学で学んだ知識や経験は客室乗務員になってからも生かせるのです。
まだ高校生、もしかしたら客室乗務員以外にやりたいことができるかもしれません。急がば回れと言います。自由な時間がある学生のうちに、自分自身を見直し、様々な経験を積み、視野を広げてみてはいかがでしょうか。
A.進路に迷っているのであれば、短期大学以上を目指しましょう!
回答をしてくれたキャビンアテンダント
桜子さん
海外の大学へ留学後、旅行やビジネスコミュニケーションの仕事を経験し、日系航空会社の客室乗務員へ。アジア・中東・欧州での生活経験あり。
高校生からCAを目指す際には、様々な選択肢があります。CA受験に最低限必要な学位として、「短期大学以上」というものがあります。また、外資系航空会社の中には「四年制大学卒業」というものもあります。 あなたが今、高校生で今後の進路を迷っているのであれば、短期大学以上を目指すと良いでしょう。
CAになるためには語学力は必須です。CAの応募資格として 「TOEIC600点以上」を求める航空会社が多いです。外資系であればさらに高い点数が必要となります。 夏休みや春休みに短期留学し語学力を磨くことや海外のエアラインコースやツーリズム&ホスピタリティーコースへの留学も経験値を上げることができます。英語以外の語学を磨くとさらにプラスになるでしょう。また、短期大学や大学に通いながら、CA受験の対策などを学べるエアラインスクールに通うという方法もあります。
また、CAの仕事は気遣いやおもてなしの精神が必要です。これは急に身につけられるものではありません。日頃から周りをよく観察して困っている人がいないか、こういうときどう対応すればいいのかなど、様々なことにアンテナを張り巡らせると良いでしょう。そうすることで、自身の感知する力を高め人間性を磨くことができます。
外国語学部や国際学部出身のCAはやはり多いですが、CAになるためにはどの学部出身ということはあまり関係なく、学生時代にどのようなことに取り組んできたか、一般教養に加えて、人間性や幅広い経験を重要視される傾向にあります。CAを目指すために進路を考える際には、「これでなくてはいけない」ということはありません。途中で方向転換してもいいのです。まずは、高校生の段階でCAの応募資格がどのようなものかを把握し、その応募資格を満たすことができる選択をすればいいでしょう。
A.まずはCAという夢だけに囚われず幅広く経験して国際感覚を養う事、自分磨きをすること!
回答をしてくれたキャビンアテンダント
涼子さん
国内系大手航空会社の国際線客室乗務員として10年以上勤務し、世界中をフライトで飛び回る。世界の大都市・グルメ・音楽・カルチャーに関心を持ち、結婚に伴いヨーロッパでの海外生活を始める。翻訳・通訳歴も数年あり、英語・ドイツ語はビジネスレベル。
CA志望の学生さんに聞かれると私はたいていこうお伝えするのですが、CAになるためだけにわざわざ留学したり大学を選んだりするのはあまりお勧めしません。高学生から実際に就職する過程では、とにかく多くの事を勉強し、実際に経験し、この先の人生を選択していく上でとても重要な時期になるわけです。
私の場合、実際にCAは目指していませんでしたが最終的に大学3年の時に目指す事を決めました。CAを目指す皆さんの中にもきっとその過程でひょっとしてCA以外にもなりたいものが見つかる事もあるかもしれません。
私の知り合いでCAになるために外国語系の大学に入学、履歴書に留学経験を記入できるように短期留学し、歯の矯正やスクールなどできる限りの手を尽くし、十何社も受けたにも関わらず結局CAになる夢を叶えられなかった人がいました。
確かに夢を持つのは素晴らしい事だと思いますが、CAになる夢だけを追い、その自分に陶酔して突き進むだけでは自分を見失うだけです。それよりも数年先の面接時に採用担当者から「この人が是非欲しい!」と言わせるような魅力的で自分をしっかり持っているような人間になる事を目標にしてみてはどうでしょうか。
今はCAになる、ではなく広い目標として例えば国際的な仕事と置き換えてみて、今勉強している事や打ち込んでいる趣味があれば資格を取っておく、日本のニュースだけでなく海外のニュースや英語の本を読んで視野を広げる、旅行して異文化に触れるなど自分磨きは今からでも始められます。さらに面接官の目を引くための引き出しを増やしておく事もとても大切です。
私のCA同期には英語もポルトガル語も堪能、生花や着付けの資格もあり、さらにバックパックをしながらボランティア旅行をし、趣味はサーフィンという人がいました。
意外性や何か目を引くものがあれば面接官の方から質問を引き出す事ができますし、それだけでチャレンジ精神やバイタリティ、多様性など書類審査でもかなりのアピールになります。CA受験に必要ないから挑戦しないのではなく、今から自分の好きな事や面白い事にチャレンジしておくのもいいのではないでしょうか。
A.高校生の段階でやりたいことが決まっているなんて羨ましい!焦らないでじっくり考えましょう!
回答をしてくれたキャビンアテンダント
美咲さん
大使館での秘書業務を経験後、海外エアラインの客室乗務員に転職。結婚と夫の海外赴任に伴い、客室乗務員を退職し、現在はヨーロッパ在住。
高校生で、将来客室乗務員を目指す場合は通常いくつかのパターンがあると思います。
1. エアライン専門学校に行く
これは私はあまりお勧めしません。というのもつぶしが利かないからです。多くの私の同期は大卒でしたし、既卒入社も可能です。エアライン専門学校に行くと合格しやすいのか、といわれると、正直微妙なところだと思います。
2. 大学を出て新卒で就職もしくは既卒で転職
これがもっとも多いのではないのでしょうか。入学後はサービス業でアルバイトをするといいと思います。一流ホテルや英語を使うサービス業ですと、面接時にアピールできるのでさらに有利です。もし可能であればできるだけ海外旅行にいくこと。さらに可能であれば留学をすること。エアラインによってはCV(履歴書)に旅行した国の名前をできるだけ記入するところがあります。
3. 海外の大学へ進学
これはかなり有利だと思います。英語力だけでなくコミュニケーション力も付きますし、外資系のエアラインに現地から応募することも可能です。
まとめ
共通して言えるのは、サービス業での経験を積むこと、英語力・コミュニケーション力をつけること。この2点です。CAになるにはいろんな道があるので、ゆっくり考えてみてくださいね。
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