ヨーロッパ在住の元CAによる「ドイツでの妊娠・出産体験記」~Vol.2陣痛開始から水中出産まで~

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ヨーロッパ在住の元CAによる「ドイツでの妊娠・出産体験記」~Vol.2陣痛開始から水中出産まで~

手厚い担当制の助産婦制度、日本ではまだ馴染みのない水中出産、出産にかかる費用や育児休暇制度など現在ドイツで2人目の息子を妊娠中の私が実際に体験した妊娠・出産事情についてお伝えします。

~Vol.1出産前~の記事はこちら

陣痛5分間隔になるまで家でまったり?!

ではいざ陣痛がきた時、こちらではどうでしょうか。日本であれば陣痛10分間隔になったら病院に連絡を入れてもう病院に向かいますが、こちらでは5分間隔になるまでは散歩へ行ったりお風呂に浸かったりしてリラックスしながら過ごしましょうと言われます。

まずここで少しややこしいのでお伝えすると、こちらは妊娠中の定期健診と出産は別の場所です。日本でいうような産婦人科はなく、厳密にはFrauenarzt(婦人科)で臨月前までの検診を行いますが臨月からは通常予め登録しておいた出産予定の病院で検診を受け、出産します。

また制約は多いですが38週目以降であれば助産院でも出産できます。私の場合は私を診てくれているヘバメも勤務する近くの病院に登録しておいたのでそちらへ移りました。

陣痛が来たのは予定日よりも11日前。まず15時過ぎから少しずつお腹が張る感覚があり、最初はあまり気にせず悠長に主人と散歩したり買い物していていたものの、さすがに帰宅して陣痛だと気づきました。でも陣痛の間隔は定まっておらずまだ大丈夫だろうと思いソファで映画を見てもう少し待つ事に。

近所に住むヘバメのミヒャエラに連絡を入れたら、うまく陣痛が続くようにわざわざ鍼をしに来てくれました。そして何とその日はかなりラッキーなことにミヒャエラが22時から夜勤の日。今まで私の体調を常に管理してくれていた信頼する助産婦が出産に立ち会ってくれるなんてこの上なく心強いですし、何としても今夜産みたい!と思いました。

気づけば18時半から陣痛は5分間隔になり、車で我が家に向かっている主人の弟を待って一緒に病院へ行くはずが、なかなか来ない…。陣痛間隔はますます狭まりようやく彼が到着した時にはかなりの痛みに!

19:30ごろ急いで病院へ向かい、到着して分娩室横の検査室に入った時には陣痛の間隔はすでに2~3分間隔、子宮口は7cmとかなり進んでいました。そこからはもう何が何だか分からないまま激痛と気持ち悪さでのたうち回り、気づけばあっという間に22時から勤務のミヒャエラが到着。

私がもともと水中出産希望と知っている彼女はすぐさま湯船の準備にとりかかってくれました。日本ではまだ馴染みのない水中出産ですが、ぬるま湯の中に浸かってリラックスできると聞いていたのでもともと希望していたPDA(無痛分娩)にするか迷いましたが、基本的に水中出産とは同時にできないので水中出産を第一希望にしました。

大きめのジャグジーのような湯船が分娩室の真ん中に置かれていて、お湯が溜まるまではその横のベッドで待機。いきみ逃しができる態勢がなかなか見つからず陣痛の度に「痛い!!!」を連発していましたが、お湯が準備できた湯船に入水したら何と気持ち良いことか!半身浴のような状態で座り、陣痛の痛みが来ると左右にスタンバイしている主人と助産婦ミヒャエラの手を握りしめ、激痛で叫びそうになる声を押し殺しながら呼吸に集中して痛みをやり過ごします。

陣痛の合間に来る1分程度の休み時間には一気に解放されたように意識が遠のいて頭の中が真っ白。湯船の中で気持ち良すぎてグラグラする頭の中にミヒャエラからのゆっくりはっきりとしたドイツ語が響いてきます。次はどんな態勢で、どのくらい力を入れるのか、声を出すのか出さないのか、指示が飛んできてゆっくり言葉を噛み締めながら理解したかと思うとまた痛みが襲ってきて叩き起こされる、というような繰り返しでした。

前々からマタニティヨガで練習してきた甲斐あってか呼吸に関してはかなり上手く出来ていたようで、赤ちゃんの頭はかなりスムーズに降りてきてくれました。ラストスパートというところで水中のライトを点灯され、薄暗くリラックスできる雰囲気から一変、水中が一気に明るく照らされます。

最後に「ここからは大声出していいから叫びながらいきんで!!」と言われ思い切り力を入れた途端、なんとポンッと黒くて丸いものが出てきて仰天…!水中に見える小さな後頭部からはゆらゆらと揺れるふさふさの黒い髪の毛。主人は感動していましたが、私は衝撃の光景に絶句でした。

そしてそれも束の間、すぐに次の激痛の波がやってきて最後の一踏ん張り。へその緒がついたまま泳ぐようにして手足をばたつかせて飛び出して来た息子をミヒャエラが素早くキャッチ!そのまますぐに私の胸の上に置かれてキョロキョロとしているその姿に、まず感動というより動揺してしまいました…。

胎盤をかじってみる?それとも持って帰ってアートに?

最後は赤ちゃんを抱っこしたまま胎盤の説明を受けます。

お湯が抜かれた湯船の中で自分の胎盤を目の前にして色々と説明してくれる助産婦のミヒャエラ。かなり衝撃ですが、何とまずそれを持って帰るか聞かれます。

自分の臓器なのでいわゆる抜けた歯のような扱いなのでしょうが、ドイツでは胎盤の持つ特別な成分をホメオパシー専門の薬局に持っていくと、乾燥させて小さな玉状の薬にすることができるようです。

あとは胎盤に張り巡らされている血管がまるで太い木の根幹からひげ根が這って別れていくように見えるので、これを乾かした後インクをつけて紙に押し当てアートとして子供部屋に飾る人がいるとか。また日本でも注目されていますが産後の肥立ち(体力の回復)に良いといって実際にかじる人もいるようです。

さすがに私にはこれらの勇気はなく廃棄してもらいましたが…。

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この記事を書いたCA(客室乗務員)は・・・

ca4涼子さん

国内系大手航空会社の国際線客室乗務員として10年以上勤務し、世界中をフライトで飛び回る。世界の大都市・グルメ・音楽・カルチャーに関心を持ち、結婚に伴いヨーロッパでの海外生活を始める。翻訳・通訳歴も数年あり、英語・ドイツ語はビジネスレベル。

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