【エアライン豆知識】飛行機から打ち上げ花火は見えるの?

夏と言えば、花火大会。夏の夜空に煌びやかに打ち上げられる大輪の花火は、日本の夏には欠かせない存在ですよね。飛行機に乗っていて偶然花火大会を目撃したという人もいるのではないでしょうか。

2021年度も昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で花火大会の中止が相次ぐ中、今年こそは少しでも花火大会が開催される期待を込めて、飛行機から打ち上げ花火は見えるのか解説したいと思います。

打ち上げ花火の高さは?

打ち上げ花火の高さは、花火玉の大きさに比例します。花火玉の大きさは、2号玉から40号玉まであり、10号玉を超える大型花火は尺玉と呼んだりもします。(10号玉=1尺玉)
例えば、高いビルに囲まれた東京の隅田川周辺で開催される「隅田川花火大会」で打ち上げられる花火玉の大きさは5号玉程度までと決められており、その大きさは直径約150メートル、高さは約200メートルになります。

また、大阪の淀川で開催される「なにわ淀川花火大会」では10号玉までの花火玉が打ち上げられており、10号玉(1尺玉)の大きさは直径約300メートル、高さは約330メートルになります。

一方、世界一大きな打ち上げ花火が上がることで有名な新潟県の「片貝まつり」で使用する花火玉は40号玉(4尺玉)で、直径は約700メートル、高さは約700メートルにもなります。スカイツリーの高さが634メートルですから、それよりはるかに高い高さに打ち上げられることがわかります。

飛行機の高度は?

飛行機は通常、空港を離陸すると少しずつ高度を上げて、上空10000メートルあたりを飛行します。その後、到着の20分前くらいから空港に向けて少しずつ高度を下げはじめます。

例えば、東京の新宿、渋谷から品川の上空を飛行し羽田空港へ着陸する新ルートでは、渋谷の上空あたりを飛行する飛行機の高度は約600メートル、品川上空あたりを飛行する飛行機の高度は約300メートルです。大阪の淀川や新大阪の上空を飛行し伊丹空港へ着陸するルートでは、新大阪の上空あたりを飛行する飛行機の高度は約330メートルとなっています。

飛行機から見える打ち上げ花火

さて、花火の大きさや高さ、飛行機の高度を踏まえて、飛行機から打ち上げ花火は見えるのか?

答えは、見えます。

では、どのように見えるのかですが、飛行機が飛行する高度は打ち上げ花火よりはるかに高いので、夜景のように随分と下の方にまあるく見えることが多いです。

しかし、上昇中や降下中で飛行機が飛行する高度が300メートルから600メートルくらいの場合、飛行機と同じくらいの目線で見えることもあります。

上空の飛行機から見下ろす打ち上げ花火は、打ち上げられる音や振動、火薬の匂いなどがなく、少し迫力に欠けるものの、特等席からの見物のようで嬉しい気持ちになりますよ。

ちなみに、毎日飛行機に乗務している客室乗務員でも上空から打ち上げ花火を見たことがある回数はそれほど多くないので、もし飛行機から打ち上げ花火を目にすることができたら貴重な経験になること間違いなしです。

飛行機から打ち上げ花火が見えるおすすめのルート

飛行機から打ち上げ花火が見えるルートはいくつかありますが、中でもおすすめなのは、大阪の淀川上空を飛行して伊丹空港への着陸する際に見える打ち上げ花火と夜景の競演です。

花火大会が開催される時間にこのルートを飛行する飛行機を選べば、飛行機の窓から少し下に大輪の花火が見えますよ。(注:天候や風向きによってルートが変わり見えない可能性もあります。)

まとめ

いかがでしたか?

自粛ムードが続き、夏の風物詩を楽しむ機会もなくがっかりしている人も多いと思いますが、少しでも多くの花火大会が開催されることに期待を込めて飛行機から見える打ち上げ花火についてご紹介しました。ぜひ夏に飛行機に乗る際は打ち上げ花火が見えないかどうか探してみてくださいね。

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この記事を書いた人

エアラインスクールCAコンシェルジュ事務局エアラインスクールCAコンシェルジュ事務局

東京・福岡の少人数制エアラインスクールCAコンシェルジュの運営事務局・広報スタッフです