エバー航空は台湾初の民間エアラインです。日本の空港への乗り入れも多いため、エバー航空でCAとして活躍する日本人も多数在籍しています。
そういった背景もあり、エアライン受験においても外資CAを目指すうえで年々人気が高まっている航空会社の1つです。
この記事ではエバー航空の基本情報から航空会社としての特徴、日本との関わり、エバー航空のCAを目指すうえでの採用情報や受験対策のポイント、エバー航空CAの評判などをまとめて解説していきたいと思います。
日本人もCAになれる?エバー航空はどんな会社?
まずは、日本人でもエバー航空のCAになれるのか、CAへの就職・転職においてそもそもエバー航空はどういった会社なのか、基本情報や特徴、日本との関わりについてを解説していきます
エバー航空とは
エバー航空(英:Eva Airways/中:長榮航空)は、コンンテナ運送業界をリードしていたエバーグリーングループが台湾初の国際線を運航する民間航空会社として1989年に設立した航空会社です。
エバー航空の拠点は台湾の台北桃園国際空港で保有機材は80機以上(2020年9月時点)、アジア、ヨーロッパ、北米、オセアニアの70都市以上に就航しており、日本へは12都市13空港へ乗り入れています。
エバー航空の基本情報
社名 | エバー航空 (長榮航空) |
---|---|
英語表記 | Eva Airways |
設立 | 1989年 |
拠点 | 台湾桃園 |
所属アライアンス | スターアライアンス |
保有機材数 | 88機 |
就航都市数 | 77都市 |
日本への乗り入れ |
東京羽田 |
ホームページURL | http://www.evaair.com |
エバー航空の特徴
次に、エバー航空の特徴について以下の2点を解説します
- 5つ星を4年連続で獲得
- 日本人の利用客も多い
それでは、それぞれ見ていきましょう。
5つ星を4年連続で獲得
エバー航空は、運航開始以来、安全性の追求と質の高いサービスを提供し顧客満足度の維持に努めています。
世界の航空会社の中では設立から30年という若い航空会社でありながら、毎年発表される「世界で最も安全な航空会社ランキング」「ワールド・ベスト・エアライン」の上位に入賞し続けているほか、スカイトラックス社の「世界の航空会社格付けランキング」では世界最高ランクとなる5つ星を2016年以降4年連続で獲得しています。
日本人の利用客も多い
エバー航空の安全性の高さと質の高いサービスは日本人利用客からの人気も高く、日本(東京・関西)をベースにとする日本人CA(客室乗務員)が多数在籍しています。
エバー航空の日本人CA(客室乗務員)は日本路線を中心に1便に1名以上乗務し、通常の業務に加えて日本人利用客の通訳も行っています。他にも月に1度はアジア、ヨーロッパ、北米、オセアニアなどの路線に乗務することもできます。
日本との関わり
次に、エバー航空と日本との関わりについて解説をしていきます。
日本への就航
エバー航空の拠点である台湾は日本からも近く、1年を通して観光やビジネスでの利用客が多数往来しています。
エバー航空の日本への就航路線は12都市13空港とエバー航空が就航している国の中でも最も多く、成田国際空港、東京国際空港(羽田)、関西国際空港、中部国際空港などの主な国際空港以外にも、新千歳空港、旭川空港、函館空港、青森空港、仙台空港、小松空港、松山空港、福岡空港、那覇空港などの地方都市へも就航しているのが特徴です。
ハローキティジェット
エバー航空は、日本人にも馴染みが深いサンリオとの提携を行っており「ハローキティジェット」と呼ばれるサンリオのキャラクターが描かれた特別塗装機を運航しています。
機内の備品やアメニティグッズ、機内食、機内販売品にまでサンリオキャラクターが使用されています。この「ハローキティジェット」は世界中の都市へ就航し利用客を喜ばせています。
エバー航空CAの採用条件
ここまでエバー航空の概要についてご紹介をしました。
ここでは、エバー航空のCAとして就職・転職したい方に向けた採用条件や採用状況を詳しく理解いただくために、以下のトピックを解説していきます。
- CAに求められる身長
- 諸条件
- 日本人CAの倍率
- 採用試験
それでは、一つずつ解説をしていきます。
CAに求められる身長
エバー航空のCA(客室乗務員)に求められる身長は、募集要項に160cm以上と記載されています。これは、エバー航空が保有する機材は主に中型機が多く手荷物を収納するための収納棚に手が届くことや機内の非常用装備品に手が届くことが必要であるなど安全運航上の規定のためと考えられます。
エバー航空のCA(客室乗務員)採用試験では面接前に身長測定が行われています。近年身長を条件にしている航空会社は少なくなりましたが、エバー航空では身長の条件に厳格です。身長測定で160cmに満たないと面接に進むことができませんので書類審査では正確な身長を記載するようにしましょう。
その他の条件
エバー航空のCA(客室乗務員)に求められる条件は専門学校卒以上となっており、新卒・既卒は問われません。
エバー航空のCAに求められる語学力は、英検2級またはTOEIC550点以上で日本語及び英語が堪能なことです。台湾では中国語(北京語)が公用語となっていますので中国語(北京語)ができると尚良いとされています。
これらの他にも機内での乗務に支障がないように矯正視力0.8以上で健康に問題のないことなどが挙げられています。また、採用条件は変わることがありますので募集要項できちんと確認するようにしましょう。
日本人CAの倍率
エバー航空の日本人CA(客室乗務員)の採用は不定期で毎年行われるわけではありません。また、一度に採用される日本人CAの人数は、東京と関西の2つのベースを合わせて毎回24名程度となっています。
これに加えて、エバー航空の日本人CAは日本をベースにしながら外資系航空会社で働くことができる魅力的な仕事であるため倍率は非常に高い傾向にあり、高いときには倍率約100倍に達することもあります。
採用試験
エバー航空のCA(客室乗務員)採用試験の流れは、書類選考(エントリーシート提出)の後、1次面接、2次面接(英語・日本語)、筆記試験があります。1次面接、2次面接(英語・日本語)、筆記試験は同日に行われます。合否はその場で伝えれ、合格者のみ次のステップに進むという流れになっています。
エバー航空のCA採用試験では厳しい基準が設けられており、特に1次面接で行う英文朗読では英文の発音やスピードだけでなく声のトーンや全体の雰囲気などとともに、姿勢、肌の状態などまでしっかりと見られています。一見簡単そうに思える試験でありながら通過率は極めて低いのが特徴で、徹底的な対策が必要な試験です。
エバー航空CAの働き方
エバー航空の日本人CA(客室乗務員)はまず契約制社員として採用されますが、その後は希望や適性に合わせて長期雇用への切替が可能となっています。日本人CAでも台湾人CAと同じように昇進するチャンスが与えられており、勤続25年まで乗務することができます。
エバー航空の日本人CA(客室乗務員)は日本(東京・関西)ベースに配属になります。日本路線を中心に1便に1名以上乗務し、通常の業務に加えて日本人利用客の通訳も行っています。他にも月に1度はアジア、ヨーロッパ、北米、オセアニアなどの路線に乗務することもできます。
エバー航空CAの評判は?
エバー航空CA(客室乗務員)の評判は全体的に良いと言えます。
エバー航空CAの評判は実際にエバー航空で乗務している日本人CAのブログなどでも確認できますが、
- 日本にベースを置いたまま外資系航空会社のCAとして働ける
- 日本人CAでも台湾人CAと同じように昇進するチャンスが与えられる環境である
- 日本路線だけでなくアジア、ヨーロッパ、北米、オセアニアなどのエバー航空が就航している路線に乗務できる
といった点が高い評判の理由として挙げられています。
また、勤務は台湾で生活の拠点は日本という点からオンとオフの切替がしやすい、月に1回フライトリクエストができる、有給が取りやすいなど、働きやすい環境で離職率が低いという点も良い評判に繋がっています。
エバー航空CAに求められる要素
エバー航空がCA(客室乗務員)に求めている要素は、「ホスピタリティ、協調性、熱意」です。
CAは、エバー航空の顔としてお客様と接するため質の高いサービスやホスピタリティ能力が必要とされています。
台湾からアジア各国へのフライトでは短いフライト時間の中でのフルサービスを行います。一緒に乗務する他のクルーとの協調性を大切にしながら臨機応変に対応できる能力が求められます。
また、エバー航空は世界の航空会社の中では比較的若い会社でまだまだ成長過程にあります。熱意を持って業務に携わり、一緒に成長していけるようなCA(客室乗務員)が求められているのは言うまでもありません。
エバー航空CAになるためのポイント
エバー航空のCA(客室乗務員)になるためのポイントは、採用試験の対策をしっかり行うことです。
日本人CAの倍率の項目でもお話したようにエバー航空の日本人CAの採用は不定期で毎年行われるわけではありません。一度の採用試験で採用される人数も24名程度と少ないため採用試験の倍率は毎回非常に高くなります。
エバー航空の日本人CA(客室乗務員)の面接試験はすべてのステップを同日に行っています。これは、第一印象がそのまま合否に繋がるということでもあります。採用試験会場に足を踏み入れた瞬間から試験は始まっているつもりで、立ち居振る舞い、明るい雰囲気作りなど常にお客様に接しているようなイメージで挑みましょう。
最後になりますが、日本人のお客様はきめ細やかな中にもメリハリのある接客を好まれる傾向にあります。例えば、話しかけて欲しい時と話しかけてほしくない時など状況に応じて言葉に出さずとも要望を汲んだサービスや先を読んだサービスを好まれるのも日本人のお客様の特徴です。
これに対して台湾人のお客様はフレンドリーな接客を好みます。目を合わせて楽しく会話ができることや多様な話題に対応できる見聞を広めておくこともエバー航空のCA(客室乗務員)になるためのポイントです。
エバー航空のCA採用試験の対策がひとりでは難しいと感じるかもしれません。そんな時はエバー航空のCA(客室乗務員)採用試験のノウハウを持ったエアラインスクールに相談してみるのもひとつの方法です。
この記事を書いたエアライン講師
元JAL CA エアライン講師:CAコンシェルジュ校長 乾
東京の女子大を卒業後、JALの客室乗務員として国際線・国内線ともにフライトを行い、機内販売推進担当、安全推進担当リーダーとして幅広く活躍。
CAを目指す方と女性としてより輝きたい方の応援をするため、エアラインスクールCAコンシェルジュを設立。
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