ショルダーバッグ、スーツケース、機内持ち込み用キャリー、さらにサブバッグ(※)と多くの荷物を持ち歩くキャビンアテンダント。
そのバッグの中身とは一体何なのでしょうか。そしてその荷物をどのように分類して収納しているのでしょうか。
ここでは旅のプロであるキャビンアテンダントの気になる持ち物を徹底解剖してみましょう。
※サブバッグ=小型のボストンバッグやポケットが多いナイロン製バッグなどサッと物が取り出せて収納力のある便利なバッグ。普段はキャリーに乗せて歩くことが多いです。
キャビンアテンダントの仕事の持ち物
乗務に携行しなければならないものから旅先のステイグッズまで多くの荷物を持ち歩いているわけですが、まずは一体どんなものがあるのか分類分けしてみました。
貴重品
ショルダーバッグかサブバッグに入れフライト中も身の回りに収納します。特に財布や携帯、パスポート、現地で必要な通貨などは機内では鍵のかかる場所に保管しています。
乗務に必要な携行品
乗務時には携行必須であるマニュアル、アナウンスマニュアル、フライトやサービスに必要な書類、旅客情報、エプロン、フラッシュライト、バッジなど。
細かい携行品も多いのでショルダーバッグやサブバッグにまとめてCAシート周辺に収納、必要があれば施錠しています。
コスメ、スキンケア用品
コスメやヘアスプレーなどは機内ですぐ使えるようポーチに入れてCAシート近くの物入れ等に入れています。
ホテルで使うお風呂グッズ、化粧品、ヘアスタイリング剤などはスーツケースへ。
ステイ用アイテム(常備品)
基本的にスーツケースに常備しているのはパジャマ、スリッパ、お風呂グッズ、化粧品、折り畳み傘など。
ステイ用アイテム(行き先によって入れ替えるもの)
下着や着替え、ジョギングシューズやスポーツウェア、冬場はダウンジャケットやブーツ、南国へ行く場合はビーチサンダルや日焼け対策グッズなど。
キャビンアテンダントがポケットに入れていつも持ち歩いているもの
ジャケットやシャツ、スカートのポケットなど収納機能のついた制服が多いですが、ただでさえ持ち物が多いキャビンアテンダントが身につけて歩くものには何があるのでしょうか。
ここでは私が実際に持ち歩いていたものを挙げてみましょう。
胸ポケットにはフライトログ
航空会社に関係なくキャビンアテンダントであれば必ず胸ポケットに入れている必須アイテム、それはフライトログとペンです。
フライトログには離陸時間、到着予定時間、フライトタイム、飛行高度、タービュランスの予想される時間などのフライト情報、さらに各クラスのお客様の人数や配慮を必要とするお客様、その他多くの情報を書き込みますので超重要アイテムです。
すぐに取り出す必要のあるもの
他に身につけているものとして、機内免税品や施錠可能な物入れの鍵を開けるための鍵、暗いキャビンで活躍するポータブルフラッシュライト、秒針付きの腕時計などでしょうか。
ちなみに腕時計になぜ秒針が必要かというと、急病人の脈を測る場合に秒単位で確認する必要があるからです。
リップクリームとハンドクリーム
乾燥する機内では言うまでもなく必須アイテムです。
特に唇がカサつくサービス中にサッと使えるようリップクリームはスカートのポケットに常備。指先が特に乾燥しているときはキューティクルオイルなども持ち歩いていました。
使える!キャビンアテンダントおすすめの持ち物
キャビンアテンダントが持ち歩くちょっと意外な「あるある」アイテムをご紹介。
小型保冷バッグ
海外ステイで納豆や豆腐が食べたい!もしくは帰りにバターやチーズを持って帰りたい!という場合に役立ちます。
機内ではギャレーの冷蔵庫に保管、フライト後に機内で余ったドライアイスや氷と共に保冷バッグに入れて持ち歩いていました。
小袋のドレッシング、使い捨てカトラリー
海外ステイの場合、サラダやヨーグルトなどを買ってホテルで食べようと思ったときによくあるのがドレッシングやカトラリーがない!という事態。海外では小分けのドレッシングは希ですし、カトラリーもスーパーなどでは基本的にはもらえません。
私は常温保存できる小分けドレッシングやコンビニでもらったカトラリーなどをスーツケースに常備していました。
湯たんぽ
機内でもホテルでも活躍してくれるのが湯たんぽ。機内はギャレー内の強力な冷蔵庫の冷気で冷えることも多いですし、ホテルによっては暖房の効きが悪かったりすることもあります。
さらに生理痛や腰痛の時にも活躍してくれますよ。
非常食
小分けの味噌汁やフリーズドライのスープ、はるさめヌードル、カップラーメン、レトルト食品など日本はバラエティに富んだインスタント食品が揃っていますのでこれも常備していました。
海外ではコンビニも少なく、時差で夜中に目が覚めて眠れない時に活躍してくれます。(ただし国によっては肉製品など持ち込み禁止の食材もありますので事前に持ち込み可能か要チェックです。)
キャビンアテンダントのプライベート持ち物
仕事が終わった後のステイ先で活躍するプライベートの持ち物には一体どんなものがあるのでしょうか。海外ステイの数日間を乗り切るグッズをご紹介。
暇つぶしアイテム
本やDVD、雑誌、ノートパソコンやタブレット、ステイ先の観光本など。
癒しグッズ
アロマオイルやキャンドル、バスソルト、マッサージオイルなど。特にフットケアや美容マスクなどは仕事後に大活躍です。
携帯用家電
私は全く持ち歩いていませんでしたが人によってはヘアドライヤー、携帯湯沸かし器、加湿器、ポータブルフェイススチーマー、さらにびっくりですが超和食派の先輩で携帯炊飯器をいつも持ち歩いているというツワモノもいました。
私のキャビンアテンダント時代の持ち物
ここでは個人的にいつも持ち歩いていた私の持ち物をご紹介します。
ワインオープナー
ホテルのバーコーナーに栓抜きはあっても実はワインオープナーが置いてある事はあまりありません。ワインをよく飲む私の必須アイテムでした笑。
ファッション雑誌に載っている海外情報のページ
ステイ先でメジャーな観光本に載っているスポットへ行ったらお客様とばったり!なんていうことも実は結構あるので、私はよくELLEやFigaroなど海外系ファッション雑誌に載っているニッチな海外情報をチェックしていました。
海外のショッピングやレストラン情報がたっぷり載った特別号などはファッション誌を取り揃えている古本屋でバックナンバーとして購入。ディープスポットまで網羅されていたりするので口コミの早い同僚に先駆けてチェックしていました。
各都市ごとに集めたショップカード
ステイ先で良かったレストランやカフェ、ブティックなどはいつもショップカードをもらって集めるようにしていました。世界中飛ぶのでどこに何があったか忘れないようにするためです。
また次回のレストランの電話予約などに活躍してくれますのでいつも現地通貨と一緒にまとめ、フライトごとにすぐ持っていけるよう保管していました。
いかがでしたか。これで世界中飛び回るキャビンアテンダントのバッグの中身が垣間見えましたね。今後旅行する際には今回ご紹介したちょっとした知恵とコツをぜひ参考にしてみてくださいね。
【JAL】CA&GS 一次選考質問集を無料プレゼント
JAL(日本航空)のCA&グランドスタッフ一次選考質問集(最新版)をLINE登録者に無料プレゼント!
↑こちらをクリックしてLINE登録後、「JAL面接質問集」をお送りさせていただきます♪
この記事を書いたCA(客室乗務員)は・・・
涼子さん
国内系大手航空会社の国際線客室乗務員として10年以上勤務し、世界中をフライトで飛び回る。世界の大都市・グルメ・音楽・カルチャーに関心を持ち、結婚に伴いヨーロッパでの海外生活を始める。翻訳・通訳歴も数年あり、英語・ドイツ語はビジネスレベル。